GJ > 競馬ニュース > ソダシ 2400mの適性を徹底検証  > 2ページ目
NEW

JRAオークス(G1)桜花賞馬ソダシに厳しい現実「125頭挑戦も未勝利」「2年で44戦1勝」最大の試練となる2400mの適性を徹底検証

【この記事のキーワード】, ,

■厩舎

 さらにソダシを管理する「須貝厩舎の長距離成績」を見てみよう。この須貝厩舎はかつてゴールドシップを管理し、ソダシもそのゴールドシップを担当した今浪厩務員。厩舎全体でここまで重賞は39勝しており、芝2400m以上の重賞も8勝しているが、そのうち7勝はゴールドシップでのもの。ゴールドシップ以外では1勝しかしていない。そして現在芝2400m以上の重賞レースは22連敗中でもある。下級条件を含め芝2400m以上の成績は、今年9戦1勝、昨年20戦2勝と悪くはない。ただし重賞の勝利は40勝中27勝の1600~2000mに集中しており、厩舎としては中距離向けといえる。


■白毛

 最後にソダシのトレードマークといえる「白毛」の長距離相性はどうなのか。JRAでデビューした白毛馬の成績を見てみると、活躍はダートの中距離が多く、芝でもダートでも2400mの距離で勝利した白毛馬はいない。白毛だからというわけではないだろうが、シラユキヒメ~ブチコと続く白毛一族全体に言えることでもあり、その血を引き継ぐソダシもその現実は避けられない。


 以上の傾向から考えても、ソダシがオークスの芝2400mはベストの距離とはとても言い難い。今回のオークスは相手関係に恵まれたことで上位に好走する可能性は残っているが、それでも「良くて3着まで」が結論だ。(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

JRAオークス(G1)桜花賞馬ソダシに厳しい現実「125頭挑戦も未勝利」「2年で44戦1勝」最大の試練となる2400mの適性を徹底検証のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
  2. 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
  3. 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
  4. 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
  5. 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
  6. ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
  7. 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
  8. ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
  9. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  10. 1番人気が「痛恨不利」で馬券圏外…勝利騎手には過怠金処分も「ハナ差の4着」に後味の悪さ