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JRA「馬なり調整」グランアレグリアにアーモンドアイの悪夢再び!? 安田記念(G1)コントレイル、ソダシ、エフフォーリア……、大本命馬連敗の春競馬で次なる刺客は?

 しかし、女王に体調の不安が付きまとうのなら、展開次第で負かせる可能性は出て来る。何しろ、昨年のアーモンドアイのときも、大方の見方は確勝級での敗戦。さらにヴィクトリアマイル経由だったのは今年のグランアレグリアも同じ。

 そして、昨年のグランアレグリアと同じくインディチャンプは、高松宮記念経由での参戦。2頭の臨戦過程はアーモンドアイが敗れたときと奇しくも一致するのだ。

 馬優先の藤沢厩舎だけに、出走してくるからには問題なしということは、十分にあり得る。とはいえ、大阪杯は三冠馬コントレイルですら疲れが抜けず、宝塚記念(G1)回避に追いやられた雨中の大激戦。これは牝馬のグランアレグリアとて例外ではないだろう。

 ヴィクトリアマイルの楽勝で、確勝ムードに益々拍車が掛かったこの状況ゆえに、かえってそれが盲点とならないだろうか。

 今年の春競馬は1倍台の支持を受けた大本命馬にとって受難続き。大阪杯は1.8倍のコントレイルが3着、オークス(G1)は1.9倍のソダシが8着、日本ダービー(G1)は1.7倍のエフフォーリアが2着と裏切ったばかり。

 例外はヴィクトリアマイルで1.3倍に応えたグランアレグリアのみ。

 はたして女王は、この悪い流れに抗うことが出来るか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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