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キャリーオーバーなしでも「億越え」配当は当たり前!? 最高難易度なのに「最高」の控除率の矛盾に阿鼻叫喚、ファンを「絶望」させたここまでのWIN5を振り返る

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キャリーオーバーなしでも「億越え」配当は当たり前!? 最高難易度なのに「最高」の控除率の矛盾に阿鼻叫喚、ファンを「絶望」させたここまでのWIN5を振り返るの画像1
撮影:Ruriko.I

 マイルの絶対女王グランアレグリアが、単勝1.5倍の圧倒的支持を集めた先週の安田記念(G1)は、8番人気の伏兵ダノンキングリーの勝利に終わった。

 断然人気馬の敗戦によって払戻にも大きな影響が出た。2頭の馬連2950円に対し、馬単は1万2090円の万馬券。3連複8860円に比して3連単は11万420円と高配当となり、「連勝複式」と「連勝単式」では大きな差が開いた。

 この「大波乱」はJRAが指定する5つのレースそれぞれで1着になる馬を選び、5レース全ての1着馬を当てるWIN5にも多大な影響を与えた。当日は対象5レースの安田記念まで2番人気、5番人気、6番人気、8番人気が勝利。1番人気が1勝も挙げていなかったため、すでに高配当が確実視されていた中で、「トドメ」となる8番人気馬の勝利となったのである。

 最終的なWIN5の払戻は、なんと1億267万4510円の億超え。単勝1.5倍のグランアレグリアの勝利を信じてリーチだったファンには痛恨の敗戦だったに違いない。現在、発売されている券種で最高難易度を誇るWIN5だが、その控除率は30%と最高。一獲千金の夢と引き換えにJRAの過酷な設定が立ちはだかる。

 また、今年のWIN5は例年以上に、高配当ラッシュが続いていることも大きな特徴だ。昨年は安田記念が終了した段階で、払戻の総額は10億2426万8410円、平均は4267万7850円。これに対し、今年の払戻の総額は20億1052万3570円、平均は8377万1815円とほぼ倍である。

■WIN5払戻、昨年と今年の比較(左から2021年、2020年)

10万円以下
なし、1回
10万円以上100万円以下
6回、7回
100万円以上1000万円以下
7回、8回
1000万円以上1億以下
6回、6回
1億以上
5回、2回
キャリーオーバー
なし、なし
※安田記念終了時点の24回が対象

 まだ半年も経たない内に、安田記念終了時で億超え配当が5回も出たのは驚きだ。しかもこれだけ荒れ続けているにもかかわらず、配当が翌週に繰り越されるキャリーオーバーは一度もなし。まさに一部のWIN5長者と大多数の敗者の構図がより顕著となっている。

 特に印象的だったのは直近の3週だ。

 オークス(G1)で単勝1.9倍ソダシが8着、日本ダービー(G1)では単勝1.7倍エフフォーリアが2着、そして安田記念で単勝1.5倍グランアレグリアが2着。1倍台の大本命が3週続けて敗れたことも、最後を1点勝負で挑んだWIN5購入者にとって、まさかの想定外だったのではないか。

 そこで気になるのは今週だが、昨年の結果は前半3レースで3番人気、2番人気、2番人気と比較的平穏だったところから4レース目で7番人気、5レース目で9番人気と連続で波乱に終わって的中35票の978万6840円の払戻となっている。

 そろそろ「一息つきたい」ところだが、今年はどのような結末が待っているだろうか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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