JRA 夏競馬攻略の鍵は「ダート1700m」にあり!? 夏競馬で「役立つ」とっておきデータで攻略を狙う
2.前走距離
血統の次に注目するのが、前走距離である。中央競馬に存在するダート1700mコースは全て小回り。そのため、短距離を中心に使われてきた馬が新境地を求め、1700m戦を使ってくることがよくある。そのため、前走どの距離を走った馬が好成績をあげているのかを把握することが重要になってくる。
結論から書くと、15年以降において、ダート1700m戦で好成績だったのは前走1700m組である。
勝率や連対率などで前走1700m組を上回っている組は存在するが、母数が極端に少ない。総合的に見ると、前走1700m組が勝率8.5%、連対率17.2%、複勝率26.1%と1番優秀である。
ただ、連対率・複勝率で前走1700m組を僅かに上回り、かつ母数が十分ある組が1つ存在する。
それは、前走1900m組である。ダート1900mは京都と中京の2場にしかないコースだが、連対率18.1%、複勝率27.6%と優秀。
最後に、距離延長組・距離短縮組どちらの成績がいいのかを見てみる。
延長組が勝率5.6%、連対率11.4%、複勝率16.7%である。一方の短縮組は、勝率7.6%、連対率14.9%、複勝率22.4%。
短縮組の成績が上回っている。そのため、ダート1700m戦は、前走同距離または距離短縮の馬を中心に馬券購入するのが的中への近道と考えられる。
以上を踏まえ、最後にダート1700mの馬券を購入する上で大事なポイントをまとめてみた。
・父キングカメハメハ・オルフェーヴルが総合的に優秀
・父エーピーインディ系も優秀
・最近は、父
ホッコータルマエ、モーリスがトレンド
・前走1700m組を狙うのが無難
・距離延長組よりは短縮組
・狙いは前走1900m組
(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA C.ルメールの「北海道愛」に陣営が忖度!? ブラックボイス福島から函館にデビュー変更、思わぬ強敵出現で最大の被害者は武豊?
JRA武豊「勝利数半減」でリーディング22位の大転落! 失地回復には大歓迎の函館で反撃開始、シャフリヤール近親アルナシームにソダシ、ゴールドシップ級の期待
JRA岩田康誠ついに「干され」始めた!? ラジオNIKKEI賞(G3)で「重賞100勝&全10場重賞制覇」にWリーチで出るか“挑発”ガッツポーズ
JRA 「31戦未勝利」永島まなみ札幌でスランプ突入!? 同期の好調と明暗分かれる、 増沢由貴子以来、24年ぶり快挙達成は「女の武器」がカギ?
JRA「関東の有望株」は横山武史だけじゃない!? 先輩騎手の厳しい当たりにも怯まない若き勝負師の顔、「脱臼」古川奈穂にもフォロー…… 夏の菅原明良に飛躍の予感