GJ > 競馬ニュース > クイーンS 大本命に待ち受けていたまさかの結末  > 2ページ目
NEW

JRA名伯楽をして「エアグルーヴを超えた」と言わしめたファインモーション! クイーンS(G3)兄にピルサドスキーを持つ大本命に待ち受けていたまさかの結末

 しかし、レースを制したのはそのどちらでもなく、スローペースと52キロの軽ハンデを味方に逃げ切った3歳馬オースミハルカ。お互いを意識し過ぎてか、追い上げの遅れたファインモーションは首差及ばず2着。テイエムオーシャンはさらに1馬身遅れの3着と敗れた。

 オースミハルカは、翌年もクイーンSを勝利して連覇。その後も府中牝馬S(G3・当時)を優勝し、エリザベス女王杯(G1)で2年連続2着に入った実力馬だった。とはいえ、この年のクイーンSはオースミハルカが勝ったレースというよりも、ファインモーションが敗れたレースとしての印象が強く残った感は否めない。

 思わぬ不覚を取ったファインモーションだが、以降はマイルCS(G1)でデュランダルの2着があるものの、G1のタイトルを再び手にすることは叶わなかった。また、現役生活を引退し、購入された当初の目的である繁殖牝馬としても期待されたが、医学的に受胎が不可能であることが判明してしまう。

 非凡な才能の持ち主であったがために、競走馬としてG1・2勝を挙げたファインモーション。その血を後世に残すことが出来なかったことは、関係者にとってもまさかの結末だったに違いない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

JRA名伯楽をして「エアグルーヴを超えた」と言わしめたファインモーション! クイーンS(G3)兄にピルサドスキーを持つ大本命に待ち受けていたまさかの結末のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  3. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  4. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  5. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  6. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  7. 【オークス】石川裕紀人が滑り込みでラストチャンスをゲット!?血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…カワカミプリンセス、カレンブーケドールに続けるか
  8. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  9. 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場
  10. 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後