真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.07.28 18:00

JRA名伯楽をして「エアグルーヴを超えた」と言わしめたファインモーション! クイーンS(G3)兄にピルサドスキーを持つ大本命に待ち受けていたまさかの結末
文=黒井零
しかし、レースを制したのはそのどちらでもなく、スローペースと52キロの軽ハンデを味方に逃げ切った3歳馬オースミハルカ。お互いを意識し過ぎてか、追い上げの遅れたファインモーションは首差及ばず2着。テイエムオーシャンはさらに1馬身遅れの3着と敗れた。
オースミハルカは、翌年もクイーンSを勝利して連覇。その後も府中牝馬S(G3・当時)を優勝し、エリザベス女王杯(G1)で2年連続2着に入った実力馬だった。とはいえ、この年のクイーンSはオースミハルカが勝ったレースというよりも、ファインモーションが敗れたレースとしての印象が強く残った感は否めない。
思わぬ不覚を取ったファインモーションだが、以降はマイルCS(G1)でデュランダルの2着があるものの、G1のタイトルを再び手にすることは叶わなかった。また、現役生活を引退し、購入された当初の目的である繁殖牝馬としても期待されたが、医学的に受胎が不可能であることが判明してしまう。
非凡な才能の持ち主であったがために、競走馬としてG1・2勝を挙げたファインモーション。その血を後世に残すことが出来なかったことは、関係者にとってもまさかの結末だったに違いない。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
PICK UP
Ranking
5:30更新「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「上村先生やったらしゃあない」最高額1億円馬は熱血調教師の“情熱爆発”で誕生!? ベラジオオペラ陣営の爆笑エピソード【特別インタビュー】
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)超新星ベラジオオペラを巡る「絆」のサクセスストーリー。JRA未勝利馬主が大勝負に出た理由、そして運命の出会い【特別インタビュー】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 宝塚記念(G1)ベラジオオペラが武豊×ドウデュース「1強」に待った!「チーム・ベラジオ」が成し遂げた快挙と、陣営ならではのホンネ【特別インタビュー】
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA横山和生「美人過ぎる」あの有名バレットと結婚してた!? 当時は競馬ファンの間でも話題、タイトルホルダー活躍の裏に「内助の功」効果バッチリ
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
関連記事
JRA【クイーンS(G3)展望】五輪開催が波乱の要因に!? 「ディープインパクト産駒」マジックキャッスル、テルツェット、ジェンティルドンナ妹は苦戦必至か
JRAリーディングサイアー争いは「群雄割拠」時代に突入!? ディープインパクトの後継者争いが過熱、サトノアラジン産駒の初勝利で新種牡馬産駒が20勝到達!
JRA かつての若手ホープが所属厩舎から「非情宣告」 、お手馬を後輩有望株に乗り替わり!デビュー7年目で訪れた崖っぷちの危機
JRA 武豊が立候補するも無念の「落選」、キタサンブラック「長男」がC.ルメール騎手でデビュー、ワールドプレミアに続いて期待馬乗り損ね?
JRA武豊も騎乗した兄はG1で「大差レコード」の現役レジェンド! 超大物の弟がついに登場、芝1800mデビューも目指すは暮れの大一番?