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無関係に見える「競馬」と「高校野球」の意外な接点!?2年ぶり開幕の甲子園、未来の競馬関係者も誕生する可能性も

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撮影:Ruriko.I

 10日から26日にかけて第103回全国高校野球選手権大会が、兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場で行われる。新型コロナ感染拡大を受けて昨年は中止となったが、今年は感染対策を徹底した上で開催される。

「野球」と「競馬」と言えば、近年関わる機会が増えつつある。競馬ファンである野球解説者が競馬番組でゲストで見掛けることも増え、中には馬主をやっている解説者もいる。一方、武豊騎手や池添謙一騎手が甲子園球場で始球式も行っている。また、球場でプロ野球を観戦する競馬関係者が、テレビカメラでその姿を撮られたこともある。

 上記の「野球」は全てプロ野球だ。そのため、高校野球となると競馬との接点はあまり見られないように思える。しかし、高校野球と競馬は同時期に発展していった関係か、意外にも両者の結び付きはないわけではない。

 阪神競馬場の重賞競走「鳴尾記念」は、兵庫県にあった「鳴尾競馬場」にちなんでいるが、鳴尾競馬場と高校野球は深い関係にある。鳴尾競馬場は1916年に内馬場が改装され、陸上競技場や野球場が併設する総合スタジアムとなった。この球場は、鳴尾球場と呼ばれ1917年の第3回から1923年の第9回まで全国高校野球選手権大会の会場として使われた。

 競馬場が球場の一部となるケースは他にもある。全国高校野球選手権北北海道大会の決勝戦などが行われる旭川スタルヒン球場は、元々あった旭川市営球場を改築し、拡張工事は旭川競馬場跡地を整備して作られた。

 また、地方競馬では元高校球児の騎手や調教師がいる。帯広ばんえい競馬の金田利貴騎手は、芽室町・白樺学園野球部として15年全国高校野球選手権大会に出場した。残念ながら、甲子園での出番は無かったが、高校野球で学んだ経験を生かし、デビュー約8ヶ月で66勝を挙げる活躍をしている。

 浦和競馬場の横山保調教師は、66年選抜高校野球大会に埼玉・大宮高校野球部として出場した。横山師は、8番ライトで出場し1回戦突破に貢献している。

 また、高校野球の応援曲でも競馬との関係が見出せる。応援曲として用いられることもある「ドラゴンクエスト」や「科学忍者隊ガッチャマン」の楽曲は、競馬ファンファーレや本馬場入場曲の作曲者として知られているすぎやまこういち氏が作曲した。

 このように、競馬と高校野球は少なからず関係がある。この夏、高校球児の聖地といわれる甲子園で活躍する選手の中にも、未来の競馬関係者がいるのかもしれない。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

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