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JRA福永祐一“絶賛”ヨーホーレイク弟は確勝級!? 母は「12年ぶり」キングカメハメハと復縁、安定した勝ち上がり率に潜む一族最大の弱点

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JRA福永祐一絶賛ヨーホーレイク弟は確勝級!? 母は「12年ぶり」キングカメハメハと復縁、安定した勝ち上がり率に潜む一族最大の弱点の画像1

 15日の日曜新潟5R・2歳新馬(芝1800m)で楽しみなキングカメハメハ産駒がデビューを予定している。昨年のホープフルS(G1)で3着に入ったヨーホーレイクの半弟ダンテスヴュー(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 手綱を取るのはいまやダ-ビー3勝の名手となった福永祐一騎手。1週前追い切りで初コンタクトを取った同騎手は、『スポーツ報知』の取材に「いいよ。まだ幼い面はあるが、いいバネをしている。2000m以上の差し馬という感じ。後々、楽しみになりそうです」とコメント。内容からはかなりの好感触を得た模様だ。

 血統面からも、デビュー勝ちは濃厚と言っていいだろう。

 注目は母クロウキャニオンの存在である。競走馬としては10戦1勝に終わったが、繁殖牝馬になってから本領を発揮。2007年に生まれたキラウエアを皮切りに、今春生まれた父ブラックタイドの当歳まで実に15年連続で出産している。

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 受胎率もさることながら、何よりすごいのが産駒の安定した成績だ。初仔キラウエアから昨年デビューした12番仔のヨーホーレイクまで、なんと全12頭が中央で勝ち上がっているのだ。

 そのパートナー(種牡馬)も特徴的である。もちろんクロウキャニオンには選択肢がないが、初年度にキングカメハメハを付けて以降、11年連続でディープインパクトが“相手”を務めてきた。そして12年ぶりにキングカメハメハと“復縁”して生まれたのがダンテスヴューなのである。

 クロウキャニオン産駒にはもう一つ大きな特徴がある。それが新馬戦にめっぽう強いこと。その成績は「8-2-1-1」で、勝率66.7%、複勝率は91.7%にも上る。7番仔ラベンダーヴァレイからは、6頭連続で新馬戦勝利を継続中というから、ダンテスヴューの初戦に注目が集まるのは仕方がないだろう。

 ただし、新馬戦で唯一、馬券圏外に沈んだのがダンテスヴューと同じキングカメハメハ産駒の初仔キラウエアである。デビューから芝で8着、4着に敗れるとダートに転向。これが功を奏し、3戦目で初勝利を挙げると、7歳で引退するまで、ダートを主戦場にオープンまで上り詰めた。

 その一方、勝ち上がり率100%を誇るクロウキャニオン産駒には弱点も抱えている。

「母は名繁殖牝馬といえる存在ですが、重賞はこれまで41戦して2勝しか挙げていません。2番仔ボレアスのレパードS(G3)勝ち、そして4番仔カミノタサハラの弥生賞(G2)勝ちのみです。2歳戦では無類の強さを発揮しますが、重賞クラスになると頭打ちになる傾向があるようですね。

クロウキャニオン産駒は毎年のようにクラシック候補として名前は挙がりますが、一流への壁を越えられずにいます。久々のキングカメハメハ産駒で流れがいい方向に行くでしょうか」(競馬誌ライター)

 全兄キラウエアがダートで活躍しただけに、ダンテスヴューも将来的にはダートを主戦場にする可能性もあるだろう。ただし、ヨーホーレイクも管理する友道調教師は、ダンテスヴューがキングカメハメハ産駒にもかかわらず、兄のヨーホーレイクと比べても、「よりディープインパクトっぽい軽さがある」とコメントしている。

 まずは、“てっぱん”のデビュー戦でお手並み拝見。クロウキャニオン産駒待望の“大物”誕生はなるだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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