
JRA 武豊、凱旋門賞(G1)「リベンジ」に強力な相棒登場!? 目指すは日本馬「最高記録」も、初戦から行く手に立ちはだかる強力ライバル
3週間の開催中断を経て、今週から再開される小倉競馬。15日には芝1800mの2歳新馬戦が行われる。
2019年に他界し、今年が実質最終世代となるディープインパクト産駒の1頭、オールタイムハイ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)がデビュー戦を迎える。本馬のオーナーは現役時代、そのディープインパクトやメジロマックイーンなど数多くの名馬を手掛けた名伯楽、池江泰郎元調教師だ。
初戦に向けて栗東坂路コースで1週前追い切りを消化したオールタイムハイは、4ハロン51秒台の好時計をマーク。その前週にもCWコースでラスト1ハロン11秒台の好時計をマークしている。父の馬を管理する池江泰師は「跳びが大きくて、長くいい脚を使える感じですね」とジャッジ。
コンビを組むのはディープインパクトの主戦も務めた武豊騎手だ。先週8日に閉幕した東京オリンピックを、滞在先の函館で毎日テレビ観戦していたという武豊騎手。24年、次のオリンピックが開催されるフランスのパリは、凱旋門賞(G1)が行われる地でもある。
06年、武豊騎手と池江元調教師がフランス・パリで果たせなかった凱旋門賞制覇のリベンジが、オールタイムハイ陣営にとって究極の目標か。夢に向かって、まずは確実に初戦Vを決めたいところだ。
一方で、小倉芝1800mで行われる新馬戦は、今年の凱旋門賞に出走を予定しているクロノジェネシスがデビュー戦として選んだ舞台でもある。
偉大な先輩に続かんとばかりに、今年も粒ぞろいのライバルも出走を予定しているようだ。
中でも強敵となりそうなのが、19年の阪神JF(G1)勝ち馬レシステンシアの半弟であり、今年の京成杯(G3)を勝ったグラティアスの全弟にあたるスパイダーバローズだ。
19年のセレクトセールにて1億7280万円(税込)で落札された同馬。中内田充正厩舎の管理馬で小倉の芝1800mでデビューを迎えるあたりは、19年の皐月賞(G1)で2着に入ったヴェロックスをどことなく彷彿とさせる。鞍上は川田将雅騎手を予定している。
近親にバウンスシャッセ、ムーンクエイク、コントラチェックがいる良血馬、アレマーナも手強い1頭となりそうだ。こちらも19年に他界し、今年が最終世代となるキングカメハメハの産駒。一週前追い切りでは坂路で4ハロン52秒台をマークしている。鞍上は松山弘平騎手。
「15日の小倉芝1800m新馬戦は、他にも近親に三冠牝馬デアリングタクトがいる、ストロングリターン産駒のデルマローレライや、調教で好時計を出しているキタサンブラック産駒のドグマなども出走を予定しています。
多頭数になることが見込まれているため、期待馬であるオールタイムハイといえど一筋縄ではいかないメンバーが揃うかもしれません」(競馬記者)
どうやらオールタイムハイにとっては、初戦から高いハードルが立ちはだかりそうである。ゆくゆくは凱旋門賞で日本馬最高記録(オールタイムハイ)を目指すためにも、まずは初戦の走りをじっくりと見守りたいところだ。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
5:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
関連記事
JRA C.ルメール「2億9160万円」超良血馬でエフフォ―リアの悪夢を回避!? ルーラーシップやドゥラメンテを出した名牝系も……、近親の不振に漂う不安
JRA川田将雅「能力の高さで勝てた」リブースト余裕の仕上げで完勝! 福永祐一“してやったり”も返り討ち、多過ぎた“収穫”に底知れぬ将来性
JRA福永祐一「非常にレベルが高い」ステルヴィオ全妹の満点デビューに大絶賛! 武豊が、川田将雅が、アンカツが「推しメン」今年の2歳牝馬は超ハイレベル!?
元JRA安藤勝己氏「リスグラシュー2世」に異例のAMツイート!? 「伝説の新馬戦」2着馬の楽勝劇に「納得してもらえたでしょ」
JRA超大物フォラブリューテ「異次元の上がり33.0秒」で4馬身差デビュー! アンカツ「確勝級」太鼓判「負けられない気持ちだった」母はマイル女王