JRAレイハリア「選択肢増えた」はずがまさかの大誤算!? G1タイトル奪取を前に急ブレーキ、重賞連勝3歳馬に調教師が下した意外な決断
G1タイトル奪取目前のフレッシュなコンビに、思わぬ“悲報”が舞い込んだ。
先週末、札幌競馬場で開催されたキーンランドC(G3)を制したレイハリア(牝3、美浦・田島俊明厩舎)だが、スプリンターズS(G1)に出走しない可能性も出てきた。
田島師の説明によると、「次走は未定ですが、おそらくスプリンターズSはないかなと思います」とのこと。どうやら一旦、放牧に出されての仕切り直しが濃厚のようだ。
レイハリアは3番人気でキーンランドCを勝利したが、1番人気に推されていたのも同じく3歳牝馬のメイケイエール。レイハリアが今夏の重賞で古馬を相手に勝利を挙げたことから、今年の3歳牝馬はハイレベルという評価も定まりつつある。
しかし、秋の大一番を前に出走の見込みが薄いと知らされた亀田温心騎手は、相当残念だったに違いない。
「この1勝で賞金を加算できましたし、今後の選択肢がひとつ増えました。楽しみです」
キーンランドCのレース後に、喜びのコメントを残していた亀田騎手。未勝利勝ちこそ三浦皇成騎手とのコンビで挙げたレイハリアだが、次走から乗り替わった亀田騎手と破竹の快進撃を見せた。今回の勝利で葵S(G)に続いての重賞勝利。未勝利戦から数えて4連勝と、その評価はうなぎ上りだ。
直線の短い中山が舞台のスプリンターズSは、先行力が武器のレイハリアにとっても絶好の条件だったといえよう。それだけに、この勢いでG1挑戦と考えたくなるのは陣営としても当然の選択と思える。
賞金は足りているはずのレイハリア陣営は、なぜ目の前のチャンスに飛びつかなかったのだろうか。
「気になったのは田島師の『放牧から落ち着いた頃、仕切り直したい』というコメントです。レイハリアは昨年12月の未勝利戦から“ほぼ月1走”のペースで6戦しています。今回、3カ月ぶりの復帰で好結果を残しましたが、まだ疲れが抜け切ってないと判断したのかもしれません。
馬体も440キロ前後と大きくない馬ですから、能力の高さを確認できただけでも収穫はあったということでしょう。それにまだ3歳と若い馬ですし、これからチャンスはまだまだあるはず。今無理をするより、万全の状態で使いたいと考えても不思議ではありません」(競馬記者)
デビュー3年目の亀田騎手の同期には、重賞勝ちを経験している活きのいい若手の有望株も多い。
そんな中、既に重賞2勝を挙げる亀田騎手は、同期のライバルを一歩リード。最初にG1初勝利を達成したかったところだが、次回のチャンスまでお預けとなった。
皮肉にも「今後の選択肢がひとつ増えました」というコメントと、逆の結果になりそうだが、レイハリアが復帰した暁には、再び快進撃を見せてくれることを期待したい。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
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