JRA「勝因は騎手」調教師も認めた大胆騎乗、ユーバーレーベン兄の勝利は「マイネルデムーロ」の決定打!? 後ろ盾無くした“元”主戦騎手に忍び寄る脅威

「マイネルファンロンには、ラフィアンの主戦騎手である柴田大知騎手や丹内祐次騎手が、主に手綱を取ってきましたが、ここまで大胆な脚質転換は見せたことがありませんでした。実際、先行策で好結果を出していたこともあり、後ろから行くという発想そのものがイメージしにくかったこともあるのでしょう。
ですが、デムーロ騎手が新たな可能性を引き出したといえます。こういった先入観に捉われない柔軟な発想を持っていることも、デムーロ騎手ならではですかね。長くいい脚を使う産駒が多いステイゴールドだけに、この切れ味には驚かされました」(競馬記者)
勝因を聞かれた手塚師も「騎手に尽きます」と認めたほどの大胆騎乗を披露したデムーロ騎手に対し、一転して窮地に追い込まれそうなのが柴田大騎手と丹内騎手だ。
2人は、今年3月に亡くなったマイネル軍団の総帥こと岡田繁幸さんから重用されていた騎手。それぞれコンスタントに活躍しながらも、G1レースなどの大舞台では目立った結果を残せなかった経緯もある。デムーロ騎手の存在は脅威以外の何物でもない。
皮肉にも2013年にNHKマイルC(G1)をマイネルホウオウが制して以来、遠ざかっていたG1タイトルを7年ぶりにもたらしたのは、お抱え騎手のどちらでもなく、デムーロ騎手だった。
柴田大騎手、丹内騎手が勝たせることの出来なかったユーバーレーベン。そして今回、その兄であるマイネルファンロンに重賞初勝利をプレゼントしたのもデムーロ騎手である。
新潟記念の勝利は、これからの「マイネル軍団=デムーロ」を、強烈に印象付ける結果となったに違いない。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
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