G1馬・グレープブランデーが障害競走転向!! 2度の故障から復活した同馬は最後の一花を咲かせることができるか?
13年のフェブラリーSを制したグレープブランデーが障害競走へ転向することがわかった。
グレープブランデーは父馬・マンハッタンカフェ、母馬ワインアンドローズという血統を持つ。同馬は現在9歳。10年デビューながら先月開催された根岸Sにも出走するなどキャリアは長い。
グレープブランデーは、故障とも戦ってきた馬だった。デビュー後、順調にオープンまで上り詰めた同馬は翌年、ユニコーンS(G3)で2着に入り、次走のジャパンダートダービ(G1)では見事に勝利をあげる。今後の活躍にも期待が寄せられていたものの、このレース後に右前蹄骨の骨折が判明。治療に専念することになってしまう。
グレープブランデーがふたたびレースに現れたのは、それから約1年後のブリリアントS(OP)。3番人気に押されたものの結果は15着。このまま”終わった馬”として見られるかと思われていた。だが、その評価を覆すかのごとく阿蘇S(OP)を制し、またシリウスS(G3)では3着入賞を果たすなど、徐々に復活を予感させる成績を残し始める。
そして、13年のフェブラリーSを迎えた。1枠2番を取ったグレープブランデーは浜中俊を鞍上に乗せ、3番人気に押されていた。レースは、タイセイレジェンドがハナを取る形でスタート。グレープブランデーは先頭集団に入るも、道中で抑えられ中団に位置を取り様子をうかがう。600m通過タイムが34.6という比較的早いペースでレースは進み、いよいよ直線。それまでインにいたグレープブランデーだったが、前が塞がっていると見た鞍上の浜中騎手が外に出し、そのまま先頭集団へ進出。ゴール前200mの時点では3番手~5番手につけていたグレープブランデーは、そこから末脚を発揮してゴール前で先頭にいたエスポワールシチーを交わしてゴールへ。素質馬が故障から復活を果たした瞬間だった。
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