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共同通信杯(G3)はスワーヴリチャードが主役!牡馬3冠の「勝ち方」を知る名手・四位洋文から伝わってくる「頂点」への手応え

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shiihirofumi0326.jpg四位洋文騎手(Cake6より)

「勝たなきゃいけないレースだと思っていたから……勝ちたかったです」

 昨年11月に行なわれた東京スポーツ杯2歳S(G3)。世代トップクラスが集結した注目の一戦の結末に、最も悔しがったのが四位洋文騎手だった。騎乗したスワーヴリチャード(牡3歳、栗東・庄野靖志厩舎)は当時、まだ未勝利戦を勝ち上がったばかり。出走10頭中4番人気と、決して周囲の評価が高いわけでもなかった。

 初の重賞挑戦で本賞金を加算できる2着という結果を踏まえれば、本来なら上々のデキのはずだ。

 来年のクラシックへ向けての見通しも明るくなったのだが、四位騎手からは「結果的にですが、もうワンテンポ追い出しを遅らせてもよかったかもしれません。『じっくり溜めて、終いを活かした方が良い』という話を先生としていましたし、直線を向いてからもいい感じでしたが……」と敗戦の弁ばかりがこぼれた。

 四位騎手がそう語る様に、最後方からレースを進めたスワーヴリチャードは、上がり最速の末脚で一度は先頭に立った。しかし、早めに抜け出した分、最後に甘くなってブレスジャーニーの強襲を許したのだ。その差は、わずかクビ差。悔しさもひとしおだろう。

 かつてはウオッカとディープスカイで日本ダービー(G1)を連覇した名手が、それほどまでにスワーヴリチャードを評価し、その才能に惚れ込んでいるのだ。

 その”情熱”は、年が明けても変わらない。3日、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)で四位騎手が2歳王者に導いたサトノアレスが、鞍上を戸崎圭太騎手にチェンジしてスプリングS(G2)に挑むという異例の乗り替わりがあった。

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