JRA 裏開催で「ダート女王候補」が誕生!? 「強いレースを見せてくれた」ジョッキーも絶賛!前走10着の2歳馬に一体何が?

16日、新潟競馬場の2Rでダート1800mの2歳未勝利戦が行われた。勝ったのは、菱田裕二騎手のアーテルアストレア(牝2歳、栗東・橋口慎介厩舎)だった。
同馬はデビュー戦だった前走の中京芝1400m戦で14頭中の10着。首位から1秒差と着順ほどの大敗ではなかったが、出遅れた影響で位置も終始後方で、見所は無いに等しかった。
そこで陣営は目先を替えて、2戦目に芝の短距離戦とは大きく異なるダートの中距離戦を選んだ。ダートはペースのアップダウンが芝より激しくない。また、中距離は短距離と比べて道中のペースがゆっくり流れるからだ。
橋口師は同馬について「ワンペースなところがあるし、この距離なら流れにも乗りやすいでしょう」と、説明。師の言葉通りなら一変する可能性があった。
そして、このレース選択は結果的に“大吉”と出た。
7枠9番からスタートしたアーテルアストレアは前走と異なり五分のスタートを切ると、二の脚の速さでハナを奪う。レースの主導権を握った同馬は、軽快に1000m通過1分1秒7のペースで逃げた。前週同コースで行われた3歳上1勝クラスからコンマ1秒だけ遅いハイペースだが、同馬が失速する心配は無用だった。
手応え十分に4コーナーを回って、コーナーの出口で一気に後続を離すとゴールまでまさに一人旅。2着に2.1秒差をつける大差勝ちで嬉しい初勝利を飾った。
「まさかダートに替わってここまで一変するとは……。正直に言って予想していませんでした。母スターズインヘヴンの半兄に18年マーチS(G3)覇者センチュリオンがいる血統ですから、芝よりはダートの方が可能性があるかもとは思いましたが……。鞍上の菱田騎手も『強いレースを見せてくれたと思います』と、舌を巻いていました。
ちなみにアーテルアストレアの勝ち時計1分53秒1は歴代2位の好時計です。レコードがコンマ1秒速い1分53秒0で、その時は速い時計が出やすい重馬場でした。今回の馬場状態が稍重であることを考えると、レコード以上の価値があると言っても過言ではないでしょう。
また同日行われた3歳上1勝クラスの3着馬が1分53秒0でした。走破時計の額面だけ見れば既に古馬並みの力量を持っていると言えます」(競馬記者)
近年の新潟ダート1800mでは18年最優秀ダートホースのルヴァンスレーヴ、17年UAEダービー(G2)2着のエピカリス、18年全日本2歳優駿(G1)優勝のノーヴァレンダといった実績馬が初勝利を挙げている。
それら実力馬より速いタイムを叩き出したアーテルアストレアは「ダート界の女王候補」と言っていいかもしれない。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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