GJ > 競馬ニュース > スノーフォール ジャパンC参戦は絶望か...
NEW

「37馬身差」逆転許したスノーフォール世界最強から転落一途にA.オブライエン師「今年はこれで終わり」、ジャパンC(G1)参戦は絶望か

「37馬身差」逆転許したスノーフォール世界最強から転落一途にA.オブライエン師「今年はこれで終わり」、ジャパンC(G1)参戦は絶望かの画像1

 現地時間16日、イギリスのアスコット競馬場で行われた英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1)は、エシャーダが優勝。最下位7着に敗れていた前走のヨークシャーオークス(G1)から見事な巻き返しを見せた。

 その一方で、3着に敗れたのがスノーフォール(牝3、愛・A.オブライエン厩舎)だ。単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に支持されながら、期待に応えることが出来なかった。

「何も話せることはないよ。(レース後の)彼女の様子を見るが、恐らく今年はこれで終わりだろう」

 同馬を管理するオブライエン師のコメントからも、陣営の期待した姿と大きくかけ離れた敗戦だったことが伝わる内容だ。

 それもそのはず。短頭差の2着馬アルバフローラは、8月のヨークシャーオークス(G1)で、スノーフォールが4馬身差で千切り捨てた相手。勝ち馬のエシャーダに至っては、同レースで最下位に敗れており、スノーフォールから約37馬身も後方でゴールをした馬だった。

 そんな2頭が先に抜け出した展開を追い上げたものの、追いつくどころか逆に3馬身半も差をつけられたのでは、本来の走りとは程遠い内容だったと言わざるを得ない。

 スノーフォールは16馬身差という大差で英オークス(G1)を制した際、騎乗していたL.デットーリ騎手から「私は多くのクラシックレースを勝ってきたが、これほど簡単に勝てたレースはない」と、最大級の賛辞も飛び出たほどの逸材だ。

 続く愛オークス(G1)でも8馬身半差、ヨークシャーオークスでも他馬を圧倒してG1レースを3連勝。世界最高峰といわれる凱旋門賞(G1)でも、一時はブックメーカーから1番人気に推されたが、前哨戦に選んだヴェルメイユ賞(G1)を2着に敗れると、凱旋門賞でも6着と振るわなかった。

「極悪馬場で強敵相手の凱旋門賞の敗戦に関しては、仕方のない部分もあります。ですが、牝馬限定戦の上に、これまで問題にしなかった2頭に完敗したのは気になります。

ただ、欧州では珍しくないとはいえ、連戦の続いたローテーションでピークを過ぎている可能性もありそうです。一度休養してからのパフォーマンスに期待したいところでしょう」(競馬記者)

 スノーフォールは、5月の復帰戦から月1走のローテーション。以降は強敵相手にG1を6連戦なのだから、3歳牝馬にとっては過酷過ぎたといえるだろう。ヴェルメイユ賞を2着に敗れた頃には、すでに下り坂だった可能性も否定できない。

 同日に行われた英チャンピオンステークス(G1)は、凱旋門賞5着馬のシリウェイが勝利したが、休み明けで使われていたように余裕のあるローテーションだった。これに対し、凱旋門賞で先着していたアダイヤーは、G1を連戦していた影響もあってか、5着と崩れている。

 ジャパンC(G1)への参戦も噂されたスノーフォールだが、オブライエン師のコメントから察すると、参戦はほぼ絶望的ともいえそうな雰囲気だ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

「37馬身差」逆転許したスノーフォール世界最強から転落一途にA.オブライエン師「今年はこれで終わり」、ジャパンC(G1)参戦は絶望かのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. もう「知らんけど」じゃすまない5戦連続1番人気!デビュー戦で藤田菜七子が騎乗した珍名馬がエリザベス女王杯参戦か
  2. 天皇賞秋前日にドウデュースのような豪脚一閃!DMMから登場した無敗の3歳馬に超大物の片鱗
  3. 10月東京「3着以内率42.9%」絶好調ベテランジョッキーの神騎乗!「集中力を切らさないように」20戦連続「凡走続き」単勝131.8倍が激走
  4. 武豊「これが本来のドウデュース」最強ライバル凌いだ32秒5!ディープインパクト、イクイノックスも未踏の快挙に挑戦権ゲット
  5. プロが教える「万馬券ゲット」必勝法!? まさかの11番人気「大本命」三連単10点で18万馬券ゲットのわけ
  6. 波乱必至のアルゼンチン共和国杯で買うべき激推し穴馬2頭!クロミナンスはピーク越えか,,,最低人気で141万馬券を演出したメイショウブレゲの激走再び!?
  7. JRA「支配者ノーザンと対立」で勝利激減の名調教師……「こだわり」が弊害、しかし”例外”もある
  8. 【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択