
JRA アサマノイタズラの評価「元ジョッキー」で見解真っ二つ!? アンカツvs細江純子さん!両者の言い分とは

24日に阪神競馬場で行われる菊花賞(G1)の枠順が21日に発表された。
『netkeiba.com』の予想オッズで1番人気のステラヴェローチェは7枠14番、2番人気のオーソクレースは8枠18番と、上位人気候補の馬たちは外目の枠順になった。
一方、菊花賞トライアルのセントライト記念(G2)を制し、ファンからの人気が急上昇中のアサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)は1枠2番の好枠をゲットした。
『日刊スポーツ』の取材に対し手塚厩舎の大村助手は「偶数だしロスなく運べそうないい枠ですね。あとはジョッキーが判断してくれると思うし、うまく乗ってくれると思います」と、決まった枠順に満足している様子だ。
2番はアサマノイタズラにとって縁起の良い馬番である。初重賞勝利となった前走の枠順も2枠2番だった。鞍上も前走と同じ田辺裕信騎手が乗るため、セントライト記念の再現も考えられる。
しかし、そんなアサマノイタズラに「人気になるなら、それほど評価しない方がいい馬じゃないかな」と、厳しいジャッジを下したのが元JRAジョッキーの安藤勝己氏だ。
安藤氏は枠順発表から数時間後に、自身のYouTubeチャンネル『アンカッちゃんねる』で『【菊花賞予想】実際に菊花賞を勝ったアンカツの展開予想&出走馬格付け評価!』を投稿。この動画ではジョッキー目線で、舞台の阪神芝3000mや展開予想などを発表している。
動画の後半には、安藤氏が有力馬5頭を高い方から順番にA・B・Cの3段階で評価する「2021菊花賞 出走馬ABC評価」のコーナーが設けられ、1頭ずつ自身の見解を述べている。
ステラヴェローチェとタイトルホルダーが「A評価」、レッドジェネシスとオーソクレースが「B評価」になるなか、唯一「C評価」となったのがアサマノイタズラだ。
詳細は動画をチェックしていただきたいが、安藤氏は前走の勝ち方があまりにもハマっていたと判断。加えて田辺騎手の心理状態や展開、そして関東から関西への長距離輸送などを考慮した結果、2003年の菊花賞優勝騎手は5頭中唯一「C評価」を下した。
そんな中、アサマノイタズラを中心視する元ジョッキーもいる。それが、フジテレビ『みんなのKEIBA』などでお馴染みの細江純子氏だ。
細江氏は『週刊アサヒ芸能』で連載中の自身のコラム『ホソジュンの「アソコだけの話」』で「現時点での軸はアサマノイタズラを考えています」と、表明。長くいい脚を使えるタイプのアサマノイタズラが、後半ロングスパートの展開になればチャンスはあると考えているそうだ。
細江氏は菊花賞を勝利したことはないが、レギュラー出演する『みんなのKEIBA』では的確なパドック診断や説得力のある競馬予想を披露する馬券上手として有名だ。
安藤氏と細江氏の見解は大きく分かれることになったが、果たしてどちらの元ジョッキーが正解になるのか。24日の答え合わせが楽しみだ。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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