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【JBCスプリント(G1)展望】金沢1400mでマイラーに勝機あり!? サンライズノヴァは復活なるか、前哨戦快勝サクセスエナジーはベスト条件

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 3日(水・祝)、地方競馬の祭典「JBC」が金沢競馬場で開催される。今年のJBCスプリント(G1)は7ハロン戦で、スプリンターとマイラーのぶつかり合いが見られそうだ。有力馬を中心に早速展望していこう。

 金沢の1400mコースはスタンド前からのスタート。1コーナーまでの距離は250mほどで、4回コーナーを回り、最後は236mの直線が待っている。前回の金沢開催時(2013年)はマイル以上の距離に実績があったエスポワールシチーが勝利。生粋のスプリンターには厳しいレースになる可能性もある。

 19年南部杯(G1)の覇者サンライズノヴァ(牡7歳、栗東・音無秀孝厩舎)が復活をかける。近4走はすべて7着以下と不振続きだが、距離はすべて1600~1800m。久々となる1400mで巻き返しがあってもおかしくはない。1400mでは昨年プロキオンS(G3)を59kgの酷量を背負って勝っている。

 鞍上は地元・金沢競馬所属の吉原寛人騎手が務める。JRAや南関東の騎手に比べ、このコースを知り尽くしているのは心強い限りだろう。19年南部杯でG1初制覇を飾ったのもこのコンビだった。2年ぶり2度目のコンビ再結成で大仕事をやってのけるか。

 サンライズノヴァと同じ7歳馬のサクセスエナジー(牡7歳、栗東・北出成人厩舎)にも勝機がある。

 前走は大井で行われた東京盃(G2)を完勝。1200mから1ハロンの距離延長となるが、もともと1400mを中心に使われてきた馬。重賞6勝のうち5勝が小回りの1400mなので、舞台設定はベストといえるだろう。

 金沢は初参戦となるが、これまで中央・地方問わず各地を転戦。様々なコースを経験しているのも心強い。過去2回のJBCスプリントは11着、10着と結果を残せていないが、松山弘平騎手とのコンビで「三度目の正直」となるか。

 大外8枠12番に収まったレッドルゼル(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)も、ベストの距離で東京盃3着からの巻き返しを図る。

 ダート1400mは「4-3-0-2」で、重賞初制覇を果たした4走前の根岸S(G3)もこの距離だった。その後はフェブラリーS(G1)でも4着に好走。1200mのドバイゴールデンシャヒーン(G1)では2着とダート短距離界の中心を担っている。

 最近は後方から末脚を温存する競馬で結果を残しているが、今回は直線が短いだけに、同じような競馬で後方から届くかどうか。大外枠から川田将雅騎手の手綱さばきも見物だ。

 豊富なキャリアを誇る6歳馬2頭も虎視眈々と上位をうかがう。

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 昨年の高松宮記念(G1)覇者モズスーパーフレア(牝6歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、2度目のダート挑戦。昨年のJBCスプリントでは前半3ハロン33秒4のハイラップを刻み、4着に粘った。ダート適性は証明済みで、あとは1ハロンの距離延長を克服できるかどうかだろう。

 リュウノユキナ(牡6歳、美浦・小野次郎厩舎)は、東京盃2着からの参戦。父ヴァーミリアンは07~09年JBCクラシックを3連覇したように血統的には距離万能。ただし、本馬はスピード型に出ており、芝での1勝を含めて全9勝を1000~1300mで挙げている。1400m以上は「0-0-0-11」と距離に不安を抱えてのG1初挑戦となる。

 この他には唯一の3歳馬アランバローズ(牡3歳、船橋・林正人厩舎)も面白い存在だ。これまで、1000、1200m、1400m、1600m、2000mと5つの距離で勝利を挙げている。モズスーパーフレアより内の4番枠に入り、スタート次第ではハナを主張していく可能性もありそうだ。

 大井1200mで開催された昨年の当レースを8番人気で制覇したサブノジュニア(牡7歳、大井・堀千亜樹厩舎)は、キャリア43戦目で初となる長距離輸送克服がカギを握る。

 混戦模様の大一番を制するのは果たしてどの馬か。注目のJBCスプリントは3日15時に発走予定だ。

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