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JRAラヴズオンリーユー「日本馬初」のブリーダーズカップ制覇へ。外国馬の動向次第でレースを選ぶ陣営の本気度MAX!

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 現地時間11月5日、6日にアメリカのデルマー競馬場で、米国競馬の祭典ブリーダーズカップが開催される。今年は日本馬が多数登録しているが、代表格は川田将雅騎手が騎乗予定のラヴズオンリーユー(牝5、栗東・矢作芳人厩舎)だ。すでに同馬は現地に到着しており、着々と追い切りを消化している。

 今年は3月のドバイシーマクラシック(ドバイG1、芝2410m)で3着、4月のクイーンエリザベス2世カップ(香G1、芝2000m)で1着と海外でも好結果を残してきた。前哨戦に選んだ国内の札幌記念(G2)ではソダシの2着と惜敗したが、及第点の内容と言えるだろう。ブリーダーズカップ後は再度の香港遠征も控えている。

 10月31日時点で、BCフィリー&メアターフ(米G1、芝2200m)への出走がDMMバヌーシー公式Twitterにて正式に発表された。以前からBCターフ(米G1、芝2400m)とのダブル登録をしていた同馬だが、ここにきてようやく出走レースを決めたようだ。

 このレース選択には、管理する矢作調教師の勝利への執念が垣間見える。

 DMMバヌーシー公式YouTubeチャンネルの10月29日投稿の動画で、矢作調教師は「ギリギリまでメンバーを精査してレースを選びたい」とインタビューに答えていた。その理由は、昨年のBCターフの覇者で、今年の凱旋門賞(仏G1)でも2着したタルナワ(牝5、愛・D.ウェルド厩舎)の存在があるからだ。

 タルナワは初勝利まで4戦を要したが、昨夏から怒涛の快進撃をみせ、G1を3連勝。今年もここまで3戦してG3で1着、G1で連続2着しており、常に勝ち負けを演じている世界トップクラスの強豪だ。

 当初は昨年と同じBCターフのみの登録だったが、途中でBCフィリー&メアターフの方にもダブル登録してきた。それに対して、管理する矢作調教師も相手の出方を伺っていたようだ。一部SNS上では「2頭の直接対決を見たい!」との声も上がっているが、あくまで陣営は勝利に拘る姿勢だ。

 近年海外G1にも参戦する事が多くなった日本馬だが、ブリーダーズカップはいまだ日本馬の勝利はない。歴史を塗りかえる日本馬初のブリーダーズカップ制覇へ、このレース選択が今後の日本競馬史において明暗を分けるかもしれない。

 なおBCフィリー&メアターフは日本時間で11月7日(日)午前5時59分の発走予定だ。インターネットの馬券発売もあるようなので、ファンとしてはさらに楽しみな週末となりそうだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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