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JRA 武豊、キタサンブラック産駒「初騎乗」もブービー惨敗……絶望的出遅れからの神騎乗で天皇賞・秋(G1)制覇から4年

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JRA 武豊、キタサンブラック産駒「初騎乗」もブービー惨敗……絶望的出遅れからの神騎乗で天皇賞・秋(G1)制覇から4年の画像1

 30日、東京5Rの2歳新馬戦は1番人気に支持されたカミニートデルレイが直線抜け出して勝利。秋の天皇賞(G1)勝ち馬ジャスタウェイの産駒が、福永祐一騎手を背に見事にデビュー戦で白星を飾った。

 一方、同じく天皇賞馬である、キタサンブラック産駒のノアヴァンクール(牝2歳、栗東・清水久詞厩舎)に騎乗した武豊騎手は、3番人気に推されたものの11着と大敗した。

 この日のメイン競走・アルテミスS(G3)と同じ芝1600mの舞台で行われた、12頭立ての一戦。ノアヴァンクールと武豊騎手はスタートで後手を踏みポジションを下げると、前半600m通過35秒6の平均ペースの中、後方3番手からレースを進めた。

 だが、3コーナーを通過した付近で早くも手応えに余裕がなくなると、4コーナーでは最後方まで後退……。直線に入ってからも全く伸びる気配は見られず、ほとんど追われることのないまま勝ち馬から3秒2離れたブービーの11着で入線した。

「ほとんどレースに参加することができず、ただ回ってきただけの一戦になってしまいましたね……。追走にもだいぶ手こずっていたようなので、距離ももう少しあった方がいいタイプなのかもしれません。叩かれた上積みに期待したいです」(競馬誌ライター)

 見せ場を作れずに人気を裏切ってしまった人馬だが、今回のレースは武豊騎手がキタサンブラック産駒に初めて騎乗するという点でも、戦前から注目を集めていた。

 武豊騎手とキタサンブラックは4歳春からコンビを組み、春の天皇賞を連覇するなどG1を7勝。ラストランとなった2017年の有馬記念(G1)では見事な逃げ切り勝ちを収め、北島三郎オーナーと共に“まつり”を披露。最終レース後の中山競馬場に歌声がこだました。

 その後、種牡馬入りしたキタサンブラックは、19年に産駒第1号となるリアリサトリスの2019(ジャスティンスカイ)が誕生。話題を振られた武豊騎手は、「そりゃ乗りたいですよ。“長男”ですからね。いまから立候補しておきます!」と宣言したが、同馬は今年8月、C.ルメール騎手を背にデビュー。まさかの“落選”を喫していたレジェンドだった。

 それから3ヶ月越しに叶った念願の同産駒との初コンビ。キタサンブラックと武豊騎手が絶望的な出遅れから4コーナーで最内を突く“神騎乗”で制した17年の天皇賞・秋からちょうど4年。初陣での勝利とはいかなかったが、これから増えるだろう名コンビの活躍に期待したいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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