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【JBCレディスクラシック(G1)展望】大井の7歳牝馬サルサディオーネがJRA勢撃破へ!武豊リネンファッションはG1初挑戦で逆転狙う

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 3日(水・祝)、金沢競馬場ではJBCが開催される。3歳以上の牝馬によって争われるのがJBCレディスクラシック(G1)である。

 1800m前後を中心に使われてきた有力馬が多いなか、今年は1500mで行われる。この距離への対応がレースの行方を左右するだろう。

 今年の主役は43戦という豊富なキャリアを誇るサルサディオーネ(牝7歳、大井・堀千亜樹厩舎)。年齢のよる衰えを全く見せず、それどころか7歳の夏を越え、さらなる充実ぶりを見せている。

 もともとポテンシャルは高く、3歳夏のレパードS(G3)で2着に好走し、牝馬ダート路線を引っ張る存在になるとみられていた。しかし、その後は伸び悩み、本格化したのは19年末に大井に移籍してから。

 移籍2戦目の報知グランプリCで重賞初Vを飾ると、1600~1800m戦を中心に成績は安定。3走前のスパーキングレディーC(G3)を6馬身差で逃げ切ると、スパーキングサマーC、そして牡馬相手に日本テレビ盃(G2)も勝利し、怒濤の3連勝でG1制覇に王手をかけた。

 1500m以下の距離は中央時代に2度経験。いずれも東京1400mで、2桁着順に終わっている。ただし、1600mで好成績を残しており、適性よりはやや短い距離だが、対応は十分可能だろう。むしろ心配なのは右回りコースに替わる点だ。

 左右別の通算成績を比べると、左回りの「11-6-3-13」に対し、右回りは「0-0-0-10」。本格化後は、ほぼ左回りに専念しているのも事実だが、強いて不安を挙げるとすれば右回りへの対応ということになりそうだ。

 武豊騎手とのコンビでG1初出走を果たすリネンファッション(牝4歳、栗東・坂口智康厩舎)は安定感が持ち味だ。

 通算成績は「4-6-2-3」で、ダートで掲示板を外したのは1度だけ。武豊騎手とのコンビは4度目となるが、過去3戦は全て2着という結果を残している。

 重賞初挑戦となった2走前のスパーキングレディーCではサルサディオーネに6馬身差の完敗を喫したが、武騎手は「昇級戦で初めてのことが多いなかでいい内容だったと思います。目処が立ちました」と前向きなコメントを残している。

 前走のブリーダーズゴールドC(G3)では久々に逃げの手を打ち、マルシュロレーヌの2着と着実に力をつけている。サルサディオーネと2度目の対戦で前回の6馬身差をどこまで詰められるか。武騎手の手綱さばきにも注目したい。

 レーヌブランシュ(牝4歳、栗東・橋口慎介厩舎)は、前哨戦のレディスプレリュード(G2)を圧勝し、1年ぶりのG1に駒を進めてきた。

 昨年の関東オークス(G2)を制しているようにスタミナは豊富。キャリア13戦中12戦で1800m以上の距離を使われているのが何よりの証拠だろう。唯一走った1600m戦は昨年のヒヤシンスS(L)で、カフェファラオの10着に大敗。やはり1500mへの対応がカギとなりそうだ。

 JRA勢の5歳牝馬2頭にもチャンスがある。

 テオレーマ(牝5歳、栗東・石坂公一厩舎)は、3か月の休み明けで臨んだ前走レディスプレリュードでレーヌブランシュの2着に好走。1500m以下の経験はないが、1600m戦は3戦2勝なので、あっさりこなしても不思議はない。

 マドラスチェック(牝5歳、美浦・斎藤誠厩舎)は昨年のTCK女王盃(G3)で重賞初制覇。大井1800mで行われた昨年の当該レースはファッショニスタにアタマ差の2着だった。鞍上を務めるのは斎藤新騎手。父の管理馬でG1制覇を狙う。

 この他には、昨年の関東オークスで3着の実績があるクリスティ(牝4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)にもチャンスがある。ダートは過去2戦だけだが、今年のヴィクトリアマイル(G1)でハナを切ったように、テンのスピードは一級品。M.デムーロ騎手の思い切った騎乗に期待したい。

 浦和の名門・小久保智厩舎所属のダノンレジーナ(牝5歳、浦和・小久保智厩舎)は、実績的にはやや劣るが、1400~1600mが守備範囲。特に1500m戦にはめっぽう強く、4戦4勝と得意にしている。昨年のこのレースでも4着に好走しており、注意が必要だ。

 サルサディオーネが4連勝でG1初制覇を飾るのか、それともJRA勢が意地を見せるのか。発走は3日14時15分を予定している。

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