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○○おじさん続出で競馬界は女性騎手ブーム到来!? 園田競馬に彗星の如く現れた美人女性騎手が大記録達成!

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 今月10日の園田競馬(兵庫)3Rで、新人の佐々木世麗騎手(園田・新子雅司厩舎所属)が今年67勝目を挙げ、地方競馬所属女性騎手初年度の最多勝記録を更新した。

 佐々木騎手は園田競馬初の女性騎手として今年の4月にデビュー。デビュー週から3勝を挙げるなどここまで順調に勝ち星を伸ばし、今回の16年ぶりの快挙達成となった。

 JRAでは藤田菜々子騎手が一大ブームを巻き起こし、今年は古川奈穂騎手、永島まなみ騎手がデビューして女性騎手は過去最多の3人に。地方競馬では岩手所属の関本玲花騎手が人気を博し、そして今回の園田の佐々木騎手の登場で総勢12人の女性騎手が活躍している。

 また2019年にはフランス人女性騎手であるM.ミシェル騎手がワールドスーパージョッキーシリーズで来日し日本初騎乗、翌年には地方川崎競馬場で短期免許を取得し騎乗し約2カ月余りで30勝を挙げ、その美貌も相まってこちらも大人気となった。ちなみにミシェル騎手はJRAでの騎手免許取得を目指しており、新型コロナウイルスの感染防止対策により延期になっているが実現すれば世の男性競馬ファンは虜になる事間違いなしだ。

 JRAよりもファンとの距離が近い地方競馬では、先述した佐々木騎手や関本騎手など美人騎手を目当てに競馬場を訪れるファンも多く、馬場入りやウィナーズサークルで出待ちをするファンも多く見られる。

 またTwitterでは「#関本玲花おじさん」や「#佐々木世麗おじさん」といった、特定の女性騎手のファンを表すハッシュタグがにわかに流行っているといい、SNS界隈でも女性騎手人気は広がりを見せている。

 しかし、女性騎手が次々登場し人気を集める一方、肝心の騎乗はというとやはりどうしても人気先行のイメージが拭えないのが現実である。

 実際、今回記録を更新した佐々木騎手は園田競馬で唯一の『斤量4kg減』(※現在は3kg減)で騎乗しており、先行逃げ切りが有利な園田競馬場では圧倒的なアドバンテージとなる。実際にデビュー当初は軽斤量を活かした逃げ切り勝利が大半を占めた。また、佐々木騎手が所属する新子厩舎は5度の年間最多勝利を獲得している園田のトップ中のトップトレーナーで、元騎手の経験もある師匠から直接指導を受け、また自厩舎の有力馬に多く騎乗する機会がある事も佐々木騎手にとってプラスに働いた事は間違いないだろう。

 ただ、デビュー当初は自厩舎の管理馬での勝利が多かったものの、最近は他厩舎での勝ち鞍も増え、騎乗スタイルも斤量を活かした逃げだけでなく、後方から一気の追い込みで勝利するシーンも見られてきている。また、師匠である新子調教師のTwitterアカウントでも弟子のハードなトレーニングの様子が度々紹介されており、人気実力ともに兼ね揃えた騎手へ着実にステップアップしている様子が伺える。

 依然として男性が大半を占める競馬界の中で、ひと際華やかさを放ち、レースでは男性顔負けの騎乗でファンを魅了する。そんな全国の女性騎手たちのさらなる活躍に期待したい。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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