JRAジャパンC(G1)武豊「日本沈没」予告!? エリザベス女王杯(G1)無敗馬の降着に「抗議が殺到」! ソダシ、ステラヴェローチェG1連続裏切りで崖っぷち吉田隼人【週末GJ人気記事総まとめ】
様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!
■JRA吉田隼人、エリザベス女王杯(G1)で逆襲なるか。ソダシ、ステラヴェローチェ「G1連続裏切り」であとがない崖っぷち?
ライター「A」:秋華賞(G1)のソダシに加え、菊花賞(G1)のステラヴェローチェ。この秋の主役になると思われた吉田隼人騎手ですが、共に馬券圏外の敗退と結果を残すことができませんでした。
デスク「Y」:吉田隼騎手って苦労人のイメージがあるから、応援してたんだけどね……。
ライター「A」:デビューイヤーは3勝に終わりましたし、美浦所属なのに最近は関西に拠点を移すなど、どこか必死さが伝わってくるジョッキーですよね。
デスク「Y」:そうそう、だからこの秋は「ついに隼人の時代が来るか!」って期待してたんだけどね。でも秋華賞はともかく、菊花賞では「まだまだだな」って思っちゃった。
ライター「A」:たしかに、ちょっと位置取りが後ろ過ぎるような気がしていました。 大事に乗りすぎたのかなと。
デスク「Y」:うーん、騎乗ぶりもそうなんだけど、それ以上にステラヴェローチェが1番人気にならなかったことに驚いた。
ライター「A」:締め切り直前で1番人気がレッドジェネシスになったんですよね。
デスク「Y」:そうなんだよ。レッドジェネシスは(前走の)神戸新聞杯(G2)で2着だったけど、勝ったのはステラヴェローチェだからね。春のクラシックの成績で比較しても、前者が日本ダービー(G1)で11着だったことに対して、後者は皐月賞(G1)とダービーで共に3着。
ライター「A」:皐月賞馬でダービー2着のエフフォーリアと、ダービー馬シャフリヤールが不在なら、当然ステラヴェローチェが1番人気になって然るべきだったと。
デスク「Y」:本来なら抜けた1番人気になってもおかしくなかったはず。正直、レッドジェネシスの状態がそこまで良いようには見えなかったし、ステラヴェローチェの父バゴからは菊花賞馬のビッグウィークも出てるわけで……。
ライター「A」:そうなってくると、やはりレッドジェネシスの鞍上だった川田将雅騎手と吉田隼人騎手の比較になってしまいますね。
デスク「Y」:もちろん、川田騎手の方がずっとG1実績は上なんだけど、ここ最近は吉田隼騎手も頑張ってたんだけどね。そういう意味で「まだまだ隼人の時代は来ないのか」って思っちゃったわけ。
ライター「A」:まだ、ファンからの信頼が足りないということですね。
デスク「Y」:そう言わざるを得ないねえ。この評価を覆すには、やっぱり大きなレースで活躍するしかないんだけど、今週のエリザベス女王杯(G1)の騎乗馬はランブリングアレーだっけ?
ライター「A」:ソダシやステラヴェローチェに比べれば厳しいかもしれませんが、頑張ってほしいですね。
デスク「Y」:一発はあると思うよ。そもそも春のヴィクトリアマイル(G1)も含めて、G1でこれだけの馬が回ってきてることが吉田隼騎手の成長ではあるんだけどね。以前はG1のある週でもローカル騎乗が中心だったから。
ライター「A」:リーディングも現在6位ですし、関東リーディングも横山武史騎手に続く2位に奮闘しています。もう一皮むければ一気に……というポジションにはいますもんね。
デスク「Y」:吉田隼人の秋じゃなくて、横山武史の秋になっちゃった。ソダシのチャンピオンズC(G1)挑戦も面白いと思うし、秋G1のどこかで意地を見せてほしいね。
■JRAエリザベス女王杯(G1)無敗馬の降着に抗議が殺到した15年前、「繰り上がり」優勝馬からアーモンドアイが誕生
ライター「A」:今年で46回を迎えるエリザベス女王杯ですが、2006年のレースは大きな波紋を呼ぶことになりました。
デスク「Y」:カワカミプリンセスが勝ったレースか!
ライター「A」:いやいや、勝ってないですよ! 1位入線しましたが、直線入り口で他馬の進路を妨害したとして降着になってしまいました。
デスク「Y」:あー、覚えてる。翌日にギャロップ(週刊Gallop、産経新聞社)買ったんだけど、表紙の福永祐一騎手の表情は今でも忘れられないなあ。
ライター「A」:繰り上がりで優勝したフサイチパンドラに騎乗していましたね。
デスク「Y」:G1勝ったのに、あの気まずそうな表情……(笑)。福永騎手の人柄の良さが伝わってくるんだけど、あんな複雑そうな勝利ジョッキーの写真は見たことがなかった。
ライター「A」:判定もきわどいものでしたからね。京都競馬場には70件の抗議の電話が寄せられたとか。G1の1位降着は武豊騎手のメジロマックイーン(天皇賞・秋)以来、15年ぶりだったそうです。デスクが記憶違いだったのは、単なる老化のせいだと思いますが……。
デスク「Y」:キミはいつも一言多いな。そりゃ、カワカミプリンセスは1番人気だったし、ここまで無敗だったからね。馬券の“被害者”も多かっただろうし、こんな形で無敗記録が途絶えるのも納得できない人も大勢いたと思うよ。
ライター「A」:今ほど「ルールだから仕方がない」って、冷静な時代でもなかったですからね。でも、そのフサイチパンドラから、あのアーモンドアイが出たわけですから競馬は面白いですよね。
デスク「Y」:あれは本当に「まさか」だったよね。普通、良血馬ってデビュー前から「〇〇の仔」っていう注目のされ方をするんだけど、この馬の場合はまずアーモンドアイっていう凄い馬が出てきて、一気に注目が集まった中で「フサイチパンドラの仔じゃん!」ってなった人も多かったはずだから。
ライター「A」:フサイチパンドラが繁殖牝馬として鳴かず飛ばずでしたからね。アーモンドアイは7番仔になるんですが、兄弟は2勝するのがやっとという感じでしたから。
デスク「Y」:でも恐ろしいのが、アーモンドアイまでノーザン(ファーム)が抱えたのが、2番仔のピュクシスだけだったんだよ。他はほぼセレクトセールに流してたんだけど、7番仔のアーモンドアイになって、いきなりノーザン(シルクレーシング所属)が抱えたんだ。
ライター「A」:それだけ幼駒の頃からデキが良かったということでしょうか?
デスク「Y」:おそらくね。もちろん、見込みのない馬をセレクトセールに流してるわけじゃないことは、セール出身馬の活躍を見れば明らかなんだけど。ノーザンファームって、やっぱり凄いなと。
ライター「A」:確かに、POG(ペーパーオーナーゲーム)の上手な人は、そういうところを見てるって聞いたことがあります。
■JRAジャパンC(G1)黒船と化した武豊が16年ぶり「日本沈没」を予告!? 歓喜の裏でラヴズオンリーユーが鳴らした警鐘
ライター「A」:今年のジャパンC(G1)は、年末の有馬記念(G1)と比較すると寂しいメンバーになりそうですが、その分、外国馬にチャンスがあるんじゃないかと話題になっています。
デスク「Y」:キーファーズの2頭が来るんだよね。
ライター「A」:正確にはキーファーズが半持ちしているブルームとジャパンですね。あと今年のジャンロマネ賞(G1)を勝ったグランドグローリーも来日予定です。
デスク「Y」:ブルームには武豊騎手が乗るんでしょ? 楽しみだよね。 でもいくら日本馬が手薄たって、チャンスがありそうな馬っているの?
ライター「A」:超大物というわけではないですが、3頭ともG1馬ですからね。チャンスはあるんじゃないでしょうか。
デスク「Y」:でも、前に外国馬がジャパンCを勝ったのっていつだっけ?
ライター「A」:2005年のアルカセットが最後ですね。そのアルカセットも東京開催のジャパンCでは、1997年のピルサドスキー以来8年ぶりでした。
デスク「Y」:ここ最近は日本馬の独壇場だもんね。3頭も来るのは久々だけど、今年も厳しいんじゃないの?
ライター「A」:グランドグローリーは正直、未知数ですが、ブルームとジャパンの前走ブリーダーズCターフ(G1)2着、4着は目を引きますね。単純にジャパンCと同じ芝2400mのレースで好走したということもありますし、日本のラヴズオンリーユーが(ブリーダーズC)フィリー&メアターフ(G1)を勝てたということは、馬場状態も日本に近いものがあったのではないでしょうか。
デスク「Y」:なるほどね。実際にブリーダーズCターフもコースレコードの決着だったみたいだし、日本の高速馬場にも対応の可能性があるってことか。
ライター「A」:海外競馬評論家の合田直弘さんが当時のデルマー競馬場の馬場は「日本よりも硬い」とおっしゃていたそうですよ。
デスク「Y」:てっきり今年のジャパンCはコントレイルの“送別会”になると思ってたのに、そうはならないってことか。周りのみんなも気を遣ってるのかなと思ってたんだけど……。
ライター「A」:周りのみんなって誰ですか?
デスク「Y」:エフフォーリアとか、タイトルホルダーとか、クロノジェネシスとか。みんな有馬記念に行っちゃったから(笑)。
ライター「A」:聞いた僕が馬鹿でした。今年のジャパンCは少し寂しい印象でしたけど、これで盛り上がりそうですね。日本の総大将コントレイルのラストランに注目です。
デスク「Y」:久々に外国馬から馬券買ってみるか。そんなに人気しないといいな~♪
ライター「A」:日本人として、コントレイルの応援してあげましょうよ……。
さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)
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