JRAマイルCS(G1)「代打の神様」池添謙一の一発に要注意!? 現役屈指の乗り替わり職人がグレナディアガーズと虎視眈々
21日に阪神競馬場で行われる秋のマイル王決定戦、マイルCS(G1)。今年はG1馬6頭が登録しており、豪華メンバーが揃いそうだ。
今秋のG1戦線では、スプリンターズSでピクシーナイト、天皇賞・秋でエフフォーリアが勝利し、3歳馬の活躍が一際目立っている。
そして今回のマイルCSに登録のある3歳馬5頭の中では、今年のNHKマイルC覇者で、前走の毎日王冠(G2)で春のマイル王ダノンキングリーを下したシュネルマイスターが人気を集めそうだ。
だが、同じく3歳のG1馬で、今回デビュー戦から全てのレースで手綱を取ってきた川田将雅騎手から池添謙一に乗り替わるグレナディアガーズ(牡3、栗東・中内田充正厩舎)も侮れない1頭だ。
池添騎手といえば、G1での代打騎乗を依頼されることが多い。大舞台ではマイナスの要素と言われる乗り替わりにもかかわらず、ここ一番の勝負強さを発揮して結果を出す異色の凄腕ジョッキーとして知られている。
有力なお手馬を多く抱えるトップジョッキーとしては珍しく、昨年はG1で騎乗した11頭の内、なんと8頭が乗り替わりでの騎乗だった。2019年にはインディチャンプでマイルCSを、昨年はグランアレグリアに騎乗した安田記念を代打で見事に勝利している。
ただ今回、主戦の川田将雅騎手がもう1頭のお手馬であるダノンザキッドに騎乗することや、グレナディアガーズについて川田騎手はかねてから気性が難しい、まだ改善するところが多い馬であると話していることもあってか、今回はG1馬としてはやや評価が下がっている。
ただ、池添騎手といえば、当代きっての名手である武豊騎手、横山典弘騎手をしても手を焼いたメイケイエールを、スプリンターズS(G1)で4着に導くなど、乗り難しい馬の扱いは得意とするところ。1週前追い切りでもさすがG1馬という抜群の動きを見せたグレナディアガーズに池添騎手も好感触を掴んだ様子で仕上がりも良さそうだ。
マイルCS歴代最多の4勝を誇り、大舞台で無類の勝負強さを発揮してきた代打の神様・池添騎手。渾身の一撃でグレナディアガーズのG1・2勝目をどう導くか注目である。
(文=椎名佳祐)
<著者プロフィール>
ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠
関連記事
JRA【マイルCS(G1)展望】グランアレグリア「蹄に痛み」は杞憂に終わる!? 充実一途シュネルマイスターに逆転の目は…グレナディアガーズ、インディチャンプも虎視眈々
JRA 武豊「分からない」1番人気17着の大失敗!? マイルCS(G1)重賞3勝牝馬と運命の歯車変えた「あのレース」から約2年ぶりのリターンマッチ
JRAマイルCS(G1)グランアレグリア「ルメール酷評」中2週をなぜ繰り返すのか。集大成の完敗と「15連勝」香港マイル界の絶対王者の存在
【マイルCS(G1)想定】グランアレグリアにC.ルメール、シュネルマイスターは横山武史、川田将雅はダノンザキッド
JRA「最弱」デアリングタクト世代から新勢力が台頭!エリザベス女王杯(G1)1番人気レイパパレ失速も“伏兵”4頭が掲示板確保で逆襲開始!