
JRA「単勝1.1倍」敗戦にC.ルメールも大ショック!? 超良血カランドゥーラの連敗に見えた「賞金王」モーリスの弱点とは
29日、札幌競馬場で行われた1R・2歳未勝利戦は、2番人気のモリノカンナチャンが優勝。一方で、単勝1.1倍に推された良血馬カランドゥーラ(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が2着に敗れる“波乱”の結末となった。
6頭立てで行われた芝1800mのレース。後方からのレースとなったカランドゥーラは早め先頭の勝ちに行く競馬だった。C.ルメール騎手が促して3コーナー辺りからスパートを開始し、抜群の手応えで先頭に躍り出た際は、誰もがこの馬の勝利を確信したに違いない。
札幌の直線は短く、後続との差も3馬身以上あった。しかし、内々で脚を溜めていたモリノカンナチャンが一気に脚を伸ばすと、最後は並ぶ間もなく交わし切った。
カランドゥーラの父は新種牡馬のモーリス。母ラストグルーヴは、1997年の年度代表馬エアグルーヴにディープインパクトが配合された超良血馬だ。主戦のルメール騎手も「能力は間違いなくある」と評価しており、来年のクラシックを意識させられる逸材。
だが、まさかのデビュー3連敗となってしまった。
「勝ったモリノカンナチャンも、このコースで連続2着と決してチャンスがない馬ではなかったんですが、正直カランドゥーラが負けることは想像していませんでした。
というのもカランドゥーラは前走、格上挑戦したオープンのコスモス賞で2着。未勝利馬としては異例の存在だったので、単勝1.1倍という圧倒的な支持に繋がりました。3着以下は5馬身以上、突き放しているんですけどね……」(競馬記者)
レース後、モリノカンナチャンの鞍上・横山和生騎手が「脚をためるイメージで乗りました」と語った通り、今回は勝ち馬の末脚に屈した形となったカランドゥーラ。決して悪いレース内容ではなかったのだが、記者曰く、そこにモーリス産駒の「弱点」があるという。
「ここまで(28日現在)2歳リーディングサイアーで賞金1位になるなど、順調な船出となっているモーリスですが、産駒は総じて末脚に切れがないパワータイプの印象です。
こういった種牡馬は下級条件までは良績を残しますが、末脚の切れがモノを言う大レースになると苦戦する傾向があります。モーリスもそうならなければいいんですが……」(同)
PICK UP
Ranking
11:30更新元JRA藤田伸二氏「置いてきぼり」大塚騎手に同情……木村哲也調教師のパワハラ問題に「本人はあまりピンと来てない」
JRA痛ましい栗東火災事故から1年、5頭が犠牲になった村山明厩舎から希望の光。 “弔い星”を届けたアノ馬がオープン連勝!
JRA三浦皇成を落馬に巻き込んでしまった「あの新人騎手」がまさかの選択!? 順調に回復見せるも復帰には難題多く……
- JRA「パワハラ裁判」木村哲也調教師が復帰。大塚海渡騎手への暴言、暴力行為による調教停止処分から約3か月…若手実力派調教師の汚名返上に期待
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊を潰した新人騎手「暴走」に物議!? 連続斜行でレースぶち壊し……未だデビューから1人だけ勝てない「焦り」か
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
関連記事
JRA 12年前の「1000万馬券」立役者の仔がデビューから波乱を起こす!? 上位人気でもレースは荒れる「引力」は受け継がれているか
JRA福永祐一「コントレイル効果」で政権到来!? C.ルメール超える「新馬戦10勝」話題の大物ルペルカーリアら有望株続々!
JRAモーリスが“早熟説”と“体質不安”に一石を投じる!? 華麗なる「レーヴドスカー」一族の秘蔵っ子レーヴドゥラプレリが初陣!
JRA早熟の両親から突然変異の晩成型!? ゴスホーククレストの全兄は個性的な走りでファンから絶大な支持を受けたあの馬!
JRA“ゲート出る気なし”でも圧勝デビュー! ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリームと共通点多数のゴールドレガシーは最優秀ダートホースの器!?