GJ > 競馬ニュース > カジノフォンテン主戦騎手へ「非情宣告」⁉ チャンピオンズC(G1)参戦の裏で生まれたライバル馬主戦からの“強奪”
NEW

JRA カジノフォンテン主戦騎手へ「非情宣告」⁉ チャンピオンズC(G1)参戦の裏で生まれたライバル馬主戦からの“強奪”

JRA カジノフォンテン主戦騎手へ「非情宣告」⁉ チャンピオンズC(G1)参戦の裏で生まれたライバル馬主戦からの強奪の画像1
カジノフォンテン JBISサーチより

 交流G1・2勝のカジノフォンテン(牡5歳、船橋・山下貴之厩舎)が、来月5日に中京競馬場で行われるチャンピオンズC(G1)へ参戦する意向を固めた。

 カジノドライヴ産駒の5歳牡馬は、2018年10月に船橋競馬場でデビューした生え抜きの地方馬。初めてのG1挑戦となった昨年の東京大賞典(G1)で2着へ好走すると、続く今年の川崎記念(G1)でG1初勝利。5月のかしわ記念(G1)でもJRA勢相手に白星を挙げており、ファンから「南関の雄」と称えられていた。

 ただ、このところの連敗でG1連勝時の勢いに陰りが見えてきた。その状況のなかで参戦する経緯について山下師は「右回りは追ってから甘いところがあるので、適条件の左回り1800mを使おうということになりました」と、明かしている。

 2走前の帝王賞(G1)と前走のJBCクラシック(G1)は共に右回り。右回りは10戦して1勝であるのに対して、左回りでは全12勝中11勝を挙げているように、成績的にサウスポーといっていい。舞台が地方から中央へ替わるハンデはあるものの「マイペースで行ければ、ここでもやれるはず。やってやりますよ」と、師は意気込んでいる。

「南関の雄」の中央G1参戦の報を受けてファンからも「左回りならやれるはず」「嬉しいニュース」と、喜びを見せているが、一方で残念なお知らせもある。それは、カジノフォンテンの主戦騎手であった張田昂騎手からM.デムーロ騎手へ乗り替わるというのだ。

JRA カジノフォンテン主戦騎手へ「非情宣告」⁉ チャンピオンズC(G1)参戦の裏で生まれたライバル馬主戦からの強奪の画像2 デムーロ騎手と言えばオメガパフュームの主戦騎手として知られている。オメガパフュームとカジノフォンテンはライバルと言ってもいい関係で、これまで何度も対戦してきた。

 昨年の東京大賞典では、抜け出て粘り込みを図るカジノフォンテンをゴール寸前で差したのがオメガパフュームだった。また、再び相見えることとなった今年の川崎記念ではマイペースで逃げたカジノフォンテンが追いすがるオメガパフュームを完封してリベンジを果たした。

 張田騎手にとって騎手人生を変えてくれた存在だ。同馬の9戦目から現在までコンビを続けてきた。張田騎手はデビュー8年目の昨年にカジノフォンテンで初めて重賞を勝利すると、同馬で初めてG1も勝った。カジノフォンテンは自身が飛躍するキッカケになったと言っても過言ではない。それだけにライバル馬の主戦騎手であるデムーロ騎手へ手綱を明け渡すのは、悔しい以外の言葉が出ないのではないだろうか。

「張田騎手は本来であれば、JRAの騎手になり得た存在です。03年にJRA騎手学校へ入学するも、卒業まで半年というタイミングで退学しました。

所属は違えど現在騎手として活躍していることから、少なからずJRAへの未練というものがあるかもしれません。それだけに張田騎手もカジノフォンテンに乗って、自身のホームグラウンドになったかもしれない中央の舞台で暴れ回りたい気持ちはあったと思います」(競馬誌ライター)

 カジノフォンテンのファンも騎乗技術に定評があるデムーロ騎手が騎乗することについて歓迎する一方で、「張田騎手で挑戦してほしかった」という声も上がっている。

 見方によっては「非情宣告」とも見て取れる残念な乗り替わりとなってしまったが、チャンピオンズC優勝経験もあるデムーロ騎手とのコンビで、新たなカジノフォンテンが生まれることに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

JRA カジノフォンテン主戦騎手へ「非情宣告」⁉ チャンピオンズC(G1)参戦の裏で生まれたライバル馬主戦からの“強奪”のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. もう「知らんけど」じゃすまない5戦連続1番人気!デビュー戦で藤田菜七子が騎乗した珍名馬がエリザベス女王杯参戦か
  2. 天皇賞秋前日にドウデュースのような豪脚一閃!DMMから登場した無敗の3歳馬に超大物の片鱗
  3. 10月東京「3着以内率42.9%」絶好調ベテランジョッキーの神騎乗!「集中力を切らさないように」20戦連続「凡走続き」単勝131.8倍が激走
  4. 武豊「これが本来のドウデュース」最強ライバル凌いだ32秒5!ディープインパクト、イクイノックスも未踏の快挙に挑戦権ゲット
  5. プロが教える「万馬券ゲット」必勝法!? まさかの11番人気「大本命」三連単10点で18万馬券ゲットのわけ
  6. 波乱必至のアルゼンチン共和国杯で買うべき激推し穴馬2頭!クロミナンスはピーク越えか,,,最低人気で141万馬券を演出したメイショウブレゲの激走再び!?
  7. JRA「支配者ノーザンと対立」で勝利激減の名調教師……「こだわり」が弊害、しかし”例外”もある
  8. 【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択