JRA中日新聞杯(G3)「特大万馬券」の使者は老いてますます盛ん? 人気はラーゴム、ボッケリーニでも、絶好の狙い目はノーマークのディープインパクト産駒

11日、中京競馬場では中日新聞杯(G3)が行われる。荒れやすい中距離ハンデ重賞の一つで、過去10年の3連単は払い戻し10万円超えが5回、平均配当は約12万円となっている。
今年も荒れ模様の一戦になるのか、それとも人気通りに決まるのか。9日現在、『netkeiba.com』の想定オッズではラーゴム、アドマイヤルビルゴ、ボッケリーニの3頭が単勝一桁台と予想されており、オッズ的には三強ムードが濃厚となっている。
ラーゴムとボッケリーニは、阪神の芝2000mで行われたアンドロメダS(L)から参戦する。前走でハナ差の激戦を繰り広げた2頭が中2週で再び激突する。
上位人気が注目されているアンドロメダS組だが、伏兵の存在も見逃せない。なかでも特に注目したい1頭となるのが、最年長7歳で出走してくるプレシャスブルー(牡7歳、美浦・相沢郁厩舎)だ。
前走では先述した2頭から3/4馬身差の3着、ラストの直線では7歳馬とは思えぬ迫力のある差し脚を披露した。また、このときの上がり3ハロン34秒2はメンバー中最速だった。7歳馬といってもまだまだ元気一杯だ。
脚質が追い込みということもあり、レース展開に左右されることが多いが、プレシャスブルー最大の武器は末脚の切れ味である。今年ここまで6戦中3戦で3着以内を確保しており、いずれも見せ場十分のレース内容だった。

ここまで様々な騎手が手綱を取ってきたプレシャスブルーだが、今回は吉田隼人騎手と初コンビを組む。リーディング1桁順位の騎手を配するあたり、プレシャスブルーの陣営の勝負気配も強そうだ。
中日新聞杯において、7歳馬の過去10年の戦績は1-4-0-21/26となっていることも好材料。1着こそ1度しかないが、連対を確保した馬はいずれも穴馬ばかリ。配当的な妙味を考えても狙うだけの価値はあるだろう。
ちなみにプレシャスブルーは『netkeiba.com』の想定オッズは、12月9日時点で想定11番人気とかなりの人気薄。1、2着馬に注目が集まるアンドロメダS組だが、幸運の万馬券をもたらすのは、この馬かもしれない。
勝てば7歳にして待望の重賞初制覇となる。遅咲きの老兵の末脚を炸裂させてくれることを楽しみに待ちたい。
(文=鹿取文)
<著者プロフィール>
平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。
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