
JRA ターコイズS(G3)アカイイトに先着のキズナ牝馬、武豊も絶賛の大器に代わり狙う悲願の重賞初制覇!目指せ有馬の「軍資金」ゲット
18日、中山競馬場では芝1600mを舞台に争われるターコイズS(G3)が行われる。
2015年に新設重賞として創設されたこの牝馬限定重賞は、いきなり3連単295万馬券が飛び出す大波乱。3年前の18年も3連単69万馬券で決着しており、荒れる年末のハンデ重賞として定着しつつある。
そんな同レースで重賞初制覇を目指すのが、府中牝馬S(G2)6着以来の出走となるスマートリアン(牝4歳、栗東・石橋守厩舎)だ。
キズナの初年度産駒として一昨年9月にデビューした同馬は、今年に入って徐々に本格化。4月の難波S(3勝クラス)で1着になると、続く谷川岳S、米子Sとリステッド競走では連続2着。オープンクラスでも十分にやれる実力を示した。
休養を挟んで出走した2走前の京成杯AH(G3)は、最後の直線で見せ場たっぷりの4着に健闘。1番人気で3着だったG1馬グレナディアガーズとハナ差の大接戦を演じた。
そして前走の府中牝馬Sでは、勝ち馬のシャドウディーヴァから0秒5差の6着。ただ、このとき7着だったのが、次走でエリザベス女王杯(G1)を制覇するアカイイトだ。
前走でG1を勝ったアカイイトに先着を果たし、また同じキズナ産駒ということもあり、スマートリアンの変わり身にも期待がかかる。
管理する石橋師が『スポニチ』の取材に、「前走が少し体に余裕があったので、もうちょっと絞れそう。差のない競馬をしてくれているし、千八よりマイルの方が競馬はしやすい」と答えているだけに、距離短縮は好材料となりそう。
その前走はプラス16キロと若干太め残りだった。今回は好走した2走前と同じ舞台でもあり、絞れていれば絶好の狙い目だろう。石橋師もトレーナーとして重賞初制覇も視野に入ってくる。
元ジョッキーの石橋師は、1985年に競馬学校の1期生として柴田善臣騎手らと共に騎手デビュー。2006年にはメイショウサムソンとのコンビで、皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)の春二冠を制した。12年12月、2度目の挑戦で調教師試験に合格。翌13年の2月に騎手を引退するまで、JRA通算473勝を挙げた。
14年3月に厩舎を開業して以来、JRAでは通算102勝を挙げているが、重賞勝ちにはまだ手が届いていない。これまでのべ26頭が重賞に挑戦し、14年8月の北九州記念(G3)でカイシュウコロンボが3着に入ったのが最高着順となっている。
そんな石橋厩舎は今年、重賞勝ちはおろか、G1制覇も窺えそうなチャンスが、今回のスマートリアンよりも前に訪れていた。
2戦2勝の大器ロンである。

8月の函館芝2000m新馬戦をレコードで逃げ切ると、続く野路菊S(OP)でも牡馬を相手に4馬身差の圧勝。乗っていた武豊騎手はレース後、「折り合いも付いたし、抜け出す脚も速かった。距離の融通も利きそう」とコメントし、同馬のセンスを大絶賛した。
その後は放牧へと出され、次走に阪神JF(G1)の出走を予定していた。しかし、一旦は栗東に帰厩したものの、体調が整わないことを理由に同レースの回避を決定。再度放牧に出されることになった。
「ロンは出走していれば阪神JFでも好勝負が可能だったと思われただけに、初重賞ならびにG1制覇を目指していた厩舎にとっても痛い回避となってしまいました。
ちなみに、今週ターコイズSに出走を予定しているスマートリアンは、そのロンと同じ三嶋牧場の生産馬です。戦前から馬産を行っている同牧場は、今年の安田記念(G1)をダノンキングリーで制したことで、生産馬による初のJRA・G1優勝を達成。いま最も勢いに乗っている生産牧場の1つです。
無念の戦線離脱となったロンに代わり、同じ三嶋牧場出身のスマートリアンが厩舎に初重賞勝利をもたらせるかにも注目したいところです」(競馬誌ライター)
スマートリアンは評価が上がっているとはいえ、ターコイズSにはジェンティルドンナの全妹ドナアトラエンテや、重賞勝ち馬のアンドラステ、マルターズディオサが出走を予定しており、想定では6番人気前後になることが予想されている。
エリザベス女王杯のアカイイトほどではないにせよ、それなりの馬券的妙味も十分に期待できそうである。
冒頭で述べた通り、ターコイズSは荒れる重賞である。翌日に行われる朝日杯FS(G1)、そして来週に迫った大一番・有馬記念(G1)を前に、ここらで一発軍資金の獲得を狙ってみるのはいかがだろうか。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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