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JRA「すでに感動」ゴールドシップが有馬記念(G1)好走を後押し!? 夢のグランプリ初騎乗の18年目ジョッキー

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 中央競馬の総決算となるグランプリレース、有馬記念(G1)の開催がいよいよ迫ってきた。2021年の大一番を制するにふさわしいのは果たしてどの馬だろうか。

 有馬記念では時にその年の世相を表す馬が激走することがある。最も有名なのはアメリカで同時多発テロが発生した2001年だろう。ワンツーを決めたのはマンハッタンカフェとアメリカンボスというアメリカ絡みの2頭だった。三連系の馬券がまだなかった当時、馬連4万8650円という特大万馬券が飛び出した。

 今年もTwitterなどで、こういったサインを求め、話題となった人や出来事などからヒントを探しているファンも多い。

 個人的に気になったのは、日本漢字能力検定協会がキャンペーンの一環で毎年発表している『今年の漢字』だ。1995年から始まり、例年、有馬記念前の12月12日に全国から最も応募が多かった漢字一文字が発表されている。

 今年選ばれたのは『金』だった。今夏に開催された東京五輪・パラリンピックで日本人選手が多くの「金」メダルを獲得したこと、メジャーリーグの大谷翔平選手やゴルフの松山英樹選手、将棋界の藤井聡太棋士ら各界の大物が「金」字塔を打ち立てたことなどが反映されたようだ。

 今年の有馬記念に出走する16頭の中に「金」絡みの馬も何頭かいる。馬主が金子真人氏のユーキャンスマイル、そして父がゴールドシップのウインキートスだ。父の父がステイゴールドというメロディーレーンもこの仲間に加えてもいいかもしれない。

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ウインキートス

 いずれにしてもかなりの人気薄が予想される3頭だが、現実的に最も好走の可能性が高いのはウインキートス(牝4歳、美浦・宗像義忠厩舎)ではないだろうか。

 デビューから19戦して、掲示板を外したのは3回だけという堅実派。1度目は今年3月の日経賞(G2)で、3角で致命的な不利を受けてしまい、全く競馬にならなかった。実質大きく崩れたのは9着の札幌記念(G2)、10着に終わった前走のエリザベス女王杯(G1)くらいといっていいだろう。

 19戦中10戦で手綱を取り、今回も鞍上を務めるのは18年目の丹内祐次騎手だ。前走の敗因について、「返し馬までの雰囲気が良くなくて」、「初めての関西への輸送もあった」と明かしている。今回は走り慣れた中山競馬場が舞台なら巻き返しがあってもおかしくないだろう。

 丹内騎手の意気込みもひしひしと伝わってくる。有馬記念は「中3でスペシャルウィークとグラスワンダーのレースを観てから絶対に出たいと思っていた」というレースで、グランプリ初騎乗に「すでに感動しています」というほどだ。愛馬の状態についても「すごく良い感じ」と言い切り、「中山の2500mが得意なのも分かっている」と一発に自信をのぞかせている。

 ここでいったん話を『今年の漢字』に戻そう。過去10年で、実は「金」が選ばれたのは今年が4度目。夏季五輪が行われた12年、16年も「金」だったが、12年にはウインキートスの父ゴールドシップが有馬記念を制覇している。16年にはゴールドアクターが3着に入り、その年の漢字と有馬記念の“つながり”は続いている。ウインキートスは東京五輪が1年延期となったことで、その後押しがあるかもしれない。

 もうひとつ、『ネット流行語』にも触れておきたい。正式名は『ネット流行語100』で、ドワンゴとピクシブが主催し、その年ネットで流行した言葉を決定している。

 今年の年間大賞に輝いたのは、現在の競馬ブームで大きな役割を果たした「ウマ娘 プリティーダービー」(Cygames)だった。『ネット流行語100』は、その名の通り100位までを発表しているが、実は2位に入ったのが「ゴールドシップ(ウマ娘としてゲーム内に登場)」、さらに、5位にも「ゴールドシップ」が入っていた。トップ5のうち実に3つが競馬絡みの言葉、うち2つがゴールドシップだったのだ。

 こういった経緯を踏まえると、ウインキートスしか見えなくなっているのは私だけだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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