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JRA オジュウチョウサン優勝も三連単「16万オーバー」! 中山大障害(G1)ノーマーク10番人気馬の激走要因とは

 25日、中山競馬場で中山大障害(G1)が行われ、石神深一騎手の2番人気オジュウチョウサンが優勝。

 ハードル王の復活に石神騎手は「久しぶりに勝てて嬉しいですし、ホッとしています」と、胸の内を明かした。

 気になるレースの配当は、3連複2万6480円・3連単16万3900円と荒れた結果に。3着に4番人気のレオビヨンドが入ったが、配当は16万円へ跳ね上がった。2着にノーマークの馬が入ったからだ。

 その波乱の立役者となったのが、10番人気で2着のブラゾンダムール(牡6歳、栗東・松永幹夫厩舎)だ。

 道中は後方を追走していたが、レースが佳境に入ると外から徐々に進出。3・4コーナーでの勢いは先頭を走るオジュウチョウサンにも劣らなかった。最後は王者に突き放されてしまったが、粘り腰を発揮して2着を確保。初のジャンプG1戦で大健闘を果たした。

 ブラゾンダムールのこれまでの障害戦は、4月に障害未勝利戦で初勝利を挙げたのを最後に連敗続き。G1出走ながら障害成績は「1-0-1-5」と目立った成績とは言い難く、唯一の重賞成績も10着と実績は無いに等しかった。それゆえ、14頭立ての10番人気だった。

 しかし、騎手と調教師は、決して自信がないわけではなかった。

 鞍上の西谷誠騎手はレース前から「中山のバンケットは上手いし、コース適性は高い」と話しており、松永幹師も「中山は相性のいいコース。前がやり合うような展開になれば、一発があってもいいかと思います」と、激走を期待していた。

「驚きましたね。紛れが多い障害レースですから順当決着は難しいとしても、まさかブラゾンダムールが2着に食い込むとは。

陣営が話す通り中山は3戦して【1.0.1.1】と得意です。唯一の障害戦勝ち星も中山でしたし、3着のレースも中山の障害オープン戦でした。前走の中山戦こそ5着に敗れましたが、2着馬とはコンマ3秒差ですし、道中は掛かっていたシーンも見られました。

今回は終始リラックスして走っているように見えました。また、先行勢がオジュウチョウサンしか残っていないように、松永幹師が期待していた『前がやり合う展開』になったのも大きいと思います」(競馬記者)

 ブラゾンダムールの父は何と大種牡馬のディープインパクト。産駒は父同様に芝での活躍が目立っているが、14年中山大障害優勝レッドキングダムや、障害重賞2勝のタイセイドリームなど障害でも活躍馬を輩出している。

 ディープインパクトの主戦騎手だった武豊騎手は「飛ぶように走る」と表現していた。もしかしたら、今回好走したのも父から譲り受けた“飛越力”もあったかもしれない。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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