GJ > 競馬ニュース > 凱旋門賞の価値がインフレ?  > 2ページ目
NEW

「呪縛」解放へ!? ディーマジェスティ「凱旋門賞挑戦の可能性」にファン歓喜も、奥底にあるのは「インフレ価値」への違和感か?

【この記事のキーワード】, ,

 そもそも、欧州競馬をふくめ競馬の「中距離重視」は顕著であり、英チャンピオンS(芝2000m)やクイーンエリザベス2世S(芝1609m)、インターナショナルS(芝2092m)など、ハイレベルメンバーが集まり世界的評価の高いレースは中距離以下が中心となりつつある。もちろん、欧州レースの評価が高くなりやすい傾向などもあるのだが。

 これらは一例に過ぎないが、日本馬がこのようなレースになかなか積極的に遠征しないのは、すべては「勝てそうで勝てない凱旋門賞」の影響が強いという見方が強い。もちろん日本と比べて低い賞金面での問題もあるのだろうが、マスコミによる浸透度も含め「日本初の凱旋門賞制覇」という栄誉を勝ち取らないことには”先に進めない”状況が出来上がってしまっているような気がしてならない。そして、日本国内で他の欧州レースと比較して高まりに高まった凱旋門賞の”価値”が、陣営を動かしているように思えてならないのだ。一昨年、世界No.1評価を受けてはいたものの、ベストな距離とは思えないジャスタウェイを挑戦させた点には多くの人が疑問を抱いたが、それも凱旋門賞の「価値」が働いた結果ではないか。

 もし日本馬が一度でも勝つことができれば、凱旋門賞に”無理やり”挑戦させるようなことはなくなるのではないか……「日本最初の凱旋門賞馬」という価値がなくなることは非常に大きいことのように思える。他の欧州G1に挑戦する動きが活発化する可能性は大きいだろう。

 だからこそ、凱旋門賞での経験豊富な陣営、しかも3歳で斤量面でも有利に働くディーマジェスティ、日本を代表するドゥラメンテに「呪縛」の解放を託したいファンが多い部分もあるのかもしれない。日本ダービーの結果、その後の選択を含め、大いに注目したいところだ。
(文=利坊)

「呪縛」解放へ!? ディーマジェスティ「凱旋門賞挑戦の可能性」にファン歓喜も、奥底にあるのは「インフレ価値」への違和感か?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  3. 【NHKマイルC】世代わずか「6頭」も驚異の高打率! ジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの父に「第2のスワーヴリチャード」の期待
  4. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  5. リバティアイランド、ドゥレッツァ「戦線離脱」に思うドゥラメンテの儚さ。そして思い出されるアグネスタキオンとの共通点
  6. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  7. 川田将雅「ルメール封殺」に絶賛の声! NHKマイルCを含む11戦8勝「川田祭り」で帰ってきたライバルに強烈な復帰祝い
  8. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  9. 【NHKマイルC(G1)直前生情報】一昨年の153万馬券再び!? 「荒れる3歳マイル王決定戦」で注目の激アツ厩舎と頭の隅に入れておくべき穴馬とは
  10. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!