JRA C.ルメールに「サザエさん症候群」疑惑!? 「仕事に行きたくない?」で、まさかの29戦0勝……シンザン記念(G3)大本命ラスールすら「危うい」理由
9日、C.ルメール騎手の2022年がいよいよ幕を開ける。
昨年、2位川田将雅騎手に63勝の大差をつける199勝を挙げ、5年連続でリーディングに輝いたルメール騎手。年始に休暇を取っての“重役出勤”は、競馬ファンの間ではすっかりお馴染みの光景だ。
だが、それでも毎年余裕でリーディングを獲得しているだけに、むしろ「他のジョッキーも見習うべき」という声もあるほど、好意的に受け取られている印象すらある。
今年は2022年の開幕日となった金杯開催だけでなく、8日の競馬もお休みというルメール騎手。自身のインスタグラムには六甲山の展望台から、阪神競馬場を見下ろす写真も投稿されており、充実した休暇を過ごしたようだ。
そんなルメール騎手の2022年初日は、5鞍ながらシンザン記念(G3)のラスールを筆頭に貫録のラインナップ。本命派の競馬ファンの中には、信頼と実績のリーディングジョッキーの始動に胸を撫で下ろしている人もいるかもしれない。
しかし、このフランス人ジョッキーに、実は「サザエさん症候群」の疑惑があることは、あまり知られていない。
「サザエさん症候群」とは、ブルーマンデー症候群とも言われる休み明けに気分が憂鬱になる症状だ。日曜の夜に定番の『サザエさん』(フジテレビ系)を見終わると、どうしても翌日からの仕事を意識してしまって憂鬱になり、月曜日には体を重く感じるという、日本の社会人なら多くの人々が経験している“アレ”である。
特に連休明けになると「仕事に行きたくない」「憂鬱」などが、毎度のごとくトレンド入りしていることはネット民の周知の事実だろう。
29戦0勝……。この悲惨と言わざるを得ない結果は、紛うことなきルメール騎手の年明け「初日」の成績である。
ルメール騎手がJRAの所属騎手となり、最後に金杯に騎乗したのが2017年。翌2018年から休み明け初日に10鞍、7鞍、6鞍、6鞍と騎乗しているが、すべて敗れている。合計29鞍の内、半数を超える15鞍が1番人気だったにもかかわらずだ。
ちなみに2着は合計9回あるが、“年末年始休暇”取得初年度となった2018年に6回と集中。ここ3年は2着さえわずか3回と、“日本人化”はなかなか深刻である。
「もっと前へ、もっと高くを常に目指していきます」
昨年、199勝と200勝の大台をあと一歩で逃してしまったルメール騎手は、自身のインスタグラムでそう抱負を語っている。果たして、その志を「初日」から発揮してくれるのだろうか。大本命が予想されるシンザン記念のラスールも過信は禁物かもしれない。
(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。
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