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JRA M.デムーロの次は横山武史、アノ中堅騎手がまた「強奪」の被害!? 因縁の「ドゥラメンテ産駒」で下した陣営の手厳しい決断とは

JRA M.デムーロの次は横山武史、アノ中堅騎手がまた「強奪」の被害!? 因縁の「ドゥラメンテ産駒」で下した陣営の手厳しい決断とはの画像1

 年が替わって2022年となり、クラシックへ向けた戦いが、いよいよ本格化の様相を呈してきた。今週末は、3歳重賞こそ無いものの、中京競馬場ではディープインパクトやマカヒキらが勝ち馬に名を連ねる若駒S(L)など、春を見据えた3歳戦が増えつつある。

 その一方で、各リーディング上位騎手もクラシックで戦うパートナーを確保すべく必死になっていることだろう。

 例えば昨年のリーディングジョッキーのC.ルメール騎手は、京成杯(G3)などの3歳重賞に上位人気馬で皆勤しており、その姿はどの馬で大舞台に参戦するかを選定しているようにも見える。

 そんな中、10日のフェアリーS(G3)で2着だったスターズオンアース(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)が、新たな鞍上に横山武史騎手を迎えて、クイーンC(G3)に向かうことが分かった。

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石橋脩騎手

 本馬は4戦1勝のドゥラメンテ産駒で、叔母にG1・2勝のソウルスターリングがいる社台RHの良血馬。その期待のドゥラメンテ産駒にデビュー以来、騎乗し続けてきたのが石橋脩騎手だ。近年は美浦の中堅騎手として安定した成績を残していたが、年明け早々にお手馬を横山武騎手に奪われる格好となってしまった。

「デビュー戦から乗り続けて、桜花賞(G1)前哨戦のタイミングで乗り替わりですからね……。陣営から石橋騎手では『足りない』と判断されたのかもしれません。

前走はゴール前で内にモタれてしまい、しっかり追うことができず。その間にライラックの強襲に遭い敗れてしまいました。別のレースで折り合いに不安を見せていた馬ですから、馬にも問題があると思います。

ですが、陣営的に勝ち馬とのクビ差は、M.デムーロ騎手と石橋騎手の差と考えた可能性もありそうですね。石橋騎手はスターズオンアースを『期待している』と、高く評価していましたから、今回の降板は悔しいでしょう」(競馬誌ライター)

 石橋騎手は7年前の共同通信杯(G3)での敗戦を機に、ドゥラメンテをデムーロ騎手に明け渡すこととなった。デムーロ騎手が主戦となったドゥラメンテは2冠馬に輝き、後に種牡馬入りした。石橋騎手としては、結果的にG1勝ちのまたとないチャンスを逃がしたことになる。そして今回はデムーロ騎手の好騎乗も重なり、ドゥラメンテ産駒の期待馬をまたしても降板することになってしまった。

「横山武騎手のテン乗りで記憶に新しいのが、昨年末のホープフルS(G1)でしょう。前走で折り合いを欠いてリステッド競走を落としてしまったキラーアビリティでは、前々で折り合う完璧なレース運びで勝利しました。

癖馬の扱いには長けていますし、幸い横山武騎手には現時点でこれといった有力3歳牝馬がいません。それなら、今のうちに横山武騎手を確保してしまおうと、考えたくなる陣営サイドの気持ちも十分理解できます」(同)

 スターズオンアースは前走で賞金加算に成功したとはいえ、収得賞金は1150万円。例年の傾向から、桜花賞出走可能なボーダーラインを通るか通らないかの瀬戸際だ。1冠目出走を確実にするためにも、クイーンCでは2着以上が最低条件だ。乗り替わりが吉と出て連対するかどうか、横山武騎手の騎乗に注目したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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