
JRA武豊×『ウマ娘』藤田晋オーナー「驚異」の快進撃! デビュー5頭中3頭目のオープン勝ちへ、デュガの使命は勝利のみ!

29日、東京競馬場では3歳オープン競走のクロッカスS(L)が行われる。過去の勝ち馬には、20年のNHKマイルC(G1)を制したラウダシオンがいる出世レースでもある。
今年のメンバーで注目したいのが、武豊騎手が手綱を取るデュガ(牡3、栗東・森秀行厩舎)だ。
オーナーは、大人気の競馬アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)でお馴染みの株式会社サイバーエージェント社長の藤田晋氏。昨年、馬主としてデビューを果たし、1年目から話題の5億円ホース・ドーブネでG1初出走も叶えた。
現時点で、デビュー馬5頭中4頭が勝ち上がりを決めており、その内2頭はすでにオープンクラスという驚異的な成績を残している。高額馬であろうと「ビシバシと鍛えてほしい」という藤田氏のスタイルも、好結果に繋がっているのかもしれない。
デュガといえば、デビュー戦から小倉のフェニックス賞(OP)に出走したことで話題を呼んだ。不良馬場で大外枠と決して楽な条件ではなかったが、最後は伸びのある末脚を見せ3着に好走してみせた。
その後、意外にも勝ちあぐねる状況が続いたが、2走前の未勝利戦でようやく勝ち上がりを決める。このレースでは、デビュー以来初めてとなる逃げに出た。有り余るスピードを武器に前半から気分良く飛ばし、最後の直線でも後続を寄せ付けず、2着に4馬身差をつける圧勝だった。
逃げの競馬に手応えを感じたか、前走の1勝クラスでも鞍上の武豊騎手は、大外枠から果敢にハナを奪う。残り200m付近でもうひと伸びを見せ、最後は少し外によれる場面もあったが、後続を振り切って2連勝を飾った。
この日、自身初の口取り式に参加した藤田氏は「東京の直線は長いですね。最後は追いつかれるかと思いました。スタンドにいた方に拍手を頂けて、気持ちよかったです」(『デイリースポーツ』より引用)と喜びを爆発。鞍上の武豊騎手も「まだ気性が難しいので最後はヒヤヒヤしたけど、スピードはすごいですね」と愛馬を労った。逃げのスタイルを確立し、いよいよ本格化の兆しを感じる一戦だった。
「前走の勝ち時計1分21秒6は、同じ東京の芝1400mで行われた京王杯2歳S(G2)で2着だったトウシンマカオとはコンマ1秒差、4着のコラリンとは同タイムです。開催時期は多少違いますが、時計的にはすでに重賞級といえるでしょう。
2着に破ったモンタナアゲートは、次走のジュニアC(L)で3着に好走し、3着だったエテルナメンテも次走で1勝クラスを勝ち上がっています。負かした相手も決して弱くはありません。
今回は東京の開幕週で、絶好の馬場コンディションが予想されます。逃げ切りも十分期待できるのでは」(競馬誌ライター)
直前の追い切りでは、栗東坂路で4ハロン51秒5-12秒2を馬なりでマーク。2歳時から坂路で好時計を連発している同馬にとっては朝飯前だが、具合は変わりなく良さそうだ。
デビュー時から5戦すべてで武豊騎手が騎乗しているのも、オーナーである藤田氏に対する特別な想いがあってこそだろう。今回3連勝を決め、藤田氏のデビュー馬5頭中3頭目のオープン勝ちという記録達成に期待したい。
※感冒のため出走取り消しとなりました。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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