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JRA池添謙一、武豊&横山典弘「大絶賛」から一転…痛恨斜行で騎乗停止。「気を付けていたとは思うんですけど」フェブラリーS(G1)騎乗できず

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JRA池添謙一、武豊&横山典弘「大絶賛」から一転…痛恨斜行で騎乗停止。「気を付けていたとは思うんですけど」フェブラリーS(G1)騎乗できずの画像1
池添謙一騎手

 5日、中京競馬場で行われた5R・3歳未勝利は、岩田望来騎手の1番人気サブライムアンセムが勝利。単勝2.3倍に応え、3戦連続2着に終止符を打つ結果となった。

 その一方、後味の悪い結果になってしまったのが、2番人気だったハギノモーリスと池添謙一騎手だ。

 実は、結果的には惜敗続きに終止符を打ったものの、勝ったサブライムアンセムは4戦連続2位入線だった。何故なら、最先着でゴール板を駆け抜けたのはハギノモーリスだったからだ。

 13頭立てで行われた芝1600mの一戦。最後の直線で逃げ馬を交わし、最初に先頭に躍り出たのがハギノモーリスだった。このまま粘りこみを図りたいところだが、口向きが悪く蛇行気味の走り。鞍上の池添騎手も手前を替えるなど試行錯誤するも、左右にフラフラするだけで効果的な成果は得られなかった。

 そうこうする内に先頭に並びかけたのが、サブライムアンセムとバンデルオーラだ。池添騎手もここが勝負どころとハギノモーリスにムチを入れたが、結果的にはこれが致命傷となった。

 ムチを打たれたことで外に大きくヨレたハギノモーリスが、並びかけたサブライムアンセムとバンデルオーラと接触……。玉突き事故のようになった2頭がバランスを崩している間にハギノモーリスが先頭でゴールしたのだ。

「うーん、残念な結果になってしまいましたね。レースは結局、審議になって1位入線のハギノモーリスが、被害馬2頭の後ろに入る3着へ降着。2位入線のサブライムアンセムが繰り上がりで優勝ということになりました。

ハギノモーリスはこれがキャリア2戦目ですが、実はデビュー戦となった前走も、同じようにムチを入れられて外へ大きく斜行しています。この時は藤懸(貴志)騎手が騎乗していましたが、今回の池添騎手も気を付けていたとは思うんですけどね……」(競馬記者)

 なおレース後、JRAの公式ホームページでは「第1位に入線した5番ハギノモーリスは、最後の直線コースで外側に斜行し、9番バンデルオーラ(3位入線)および2番サブライムアンセム(2位入線)の走行を妨害しました」として、池添騎手へ19日から27日の9日間(開催4日間)の騎乗停止処分が下っている。これでフェブラリーS(G1、20日)のタイムフライヤーなどに騎乗できなくなった。

 先週のシルクロードS(G3)では、現役屈指のお転婆メイケイエールに復活の勝利をプレゼントし、過去に騎乗した武豊騎手や横山典弘騎手からも絶賛されたという池添騎手。

 他にも「金色の暴君」と称された三冠馬オルフェーヴルや、スイープトウショウなど一癖ある馬を成功に導いてきた名手でもある。しかし、さしもの池添騎手も今回ばかりは手に負えなかったようだ。

 ちなみに1位入線馬が2つ以上降着するのは、2020年の高松宮記念(G1)のクリノガウディー以来。騎乗停止となるジョッキーの反省はもちろんだが、ハギノモーリス陣営にも早急な立て直しが求められて然るべきだろう。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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