JRA 共同通信杯(G3)川田将雅が感じたダノンスコーピオンの異変、大本命に「黄色信号」の追い切り内容とは

13日、東京競馬場で共同通信杯(G3)が行われる。
過去10年の皐月賞(G1)では、連対した馬が5勝と大活躍。このレースを勝つことは一冠目のクラシックを制する近道といえるかもしれない。それだけにトライアルレースではないとはいえ、見逃せない重要な一戦となることだろう。
そんな大注目のレースで1番人気と予想されているのが、ダノンスコーピオン(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。
10日現在、『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは、2.8倍で2番人気のジオグリフを抑えてダノンスコーピオンが2.0倍の1番人気と高い支持を受けている。前走の朝日杯FS(G1)ではダノンスコーピオンがライバルに先着していることから、ジオグリフより信頼できると考えているファンも多いのだろう。
しかし、その大本命馬に黄色信号が灯っているようだ。
「いい頃の動きがまだできていない状況です」
9日の最終追い切りを終えた川田将雅騎手は『デイリースポーツ』のインタビューに対して、パートナーに辛口なジャッジ。その追い切りでは、栗東CWにてダイアトニックを2馬身程度追走する形式だったが、どうにも好調時の動きになさそうだというのだ。
余力十分のまま4コーナーを回り直線に入ったダノンスコーピオンだが、内にモタれて追いたくても追えず。「動きとすると、間に合っていない」と川田騎手が話す通り、馬なりの併走馬に1馬身遅れ。最終追い切りとしては、物足りなさが残る内容だった。
「うーん……。私も確認しましたが、少し不安が残る最終追い切りでした。
併走相手が重賞2勝のダイアトニックですから、遅れるのは仕方ないかもしれません。ただ、先週もメイショウウズマサ相手に遅れてしまいました。2週続けて併走遅れとなると、まだ本調子には程遠い印象ですね。
何よりモタれる癖が厄介です。川田騎手ですら、矯正するので手一杯なのですから、これはかなり深刻でしょう。今回は初めての輸送競馬になりますから、テンションが上がると最終追い切り以上のモタれ癖を見せるかも……。
川田騎手はクールな受け答えをする騎手ですが、馬に関しては率直なコメントを出してくれるため、コメント通りということなら、危険な人気馬になってしまうかもしれません」(競馬記者)
ダノンの冠名と川田騎手、そして安田隆厩舎のトリオで記憶に新しいのがダノンザキッドだろう。同馬は昨年、初G1勝ちとなったホープフルSと同舞台の弥生賞(G2)で単勝1.3倍の圧倒的な支持を受けたが、3着に敗退している。
川田騎手の言葉通り、ダノンスコーピオンの調子がもうひとつなら、ダノンザキッド同様にアッサリ敗れるシーンもあるかもしれない。
果たしてダノンスコーピオンは前哨戦となる今回のレースで、人気通り結果を出すことができるだろうか。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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