JRA「逃げ粘れアフゴっ!!」が現実に!? 京都記念(G2)アフリカンゴールド(本人)が58.5%ファンの声“有言実行”の逃げ切り勝ち

13日、阪神競馬場で行われた京都記念(G2)は、ブービー12番人気のアフリカンゴールド(セ7歳、栗東・西園正都厩舎)がハナを奪うと、そのまま逃げ切り勝ち。2年4か月ぶりの白星は嬉しい重賞初制覇となった。
このレースで今年初勝利を飾った鞍上の国分恭介騎手はレース後、「他の馬にペースを握られるより、自分で握った方がいいメンバーということを先生と話していて、その通りの競馬ができました」と、逃げを打ったのは作戦通りだったことを明かした。
西園正調教師も水曜の最終追い切り後に「前々で運んで粘りたい」と発言しており、ある程度アフリカンゴールドの逃げは織り込み済みだった。
ただ、この戦法を後押ししたのはファンの声だったかもしれないという。
「実はTwitterに【アフリカンゴールド(本人)】と名乗るアカウントが存在するんですよ。もちろん“本人”であるわけはないのですが(笑)。
アカウントが開設されたのは、アフリカンゴールドが菊花賞(G1)に出走する直前(18年10月)でした。その後、かなりの頻度で更新されています。しかも完全にアフリカンゴールド本人になりきっていて、日々の調教や次走への意気込みなどを積極的につぶやいています。
ファンの応援メッセージなどにもしっかり返信するなど律儀な馬(人)ですよ。先週は5000人に満たなかったフォロワー数も、京都記念後は8000人を超える勢いで増えています」(競馬誌ライター)
そんな【アフリカンゴールド(本人)】はレース前日の12日(土)に、なんと“戦法アンケート”を実施していたというから驚きだ。
「明日アフゴに期待するポジション取りに清き1票をお願いしますっ」というメッセージとともに与えられた選択肢は次の4つだった
『逃げ粘れアフゴっ!!』
『番手こそ王道。』
『差し狙いや。』
『大外一閃!』
このアンケートには3000人以上が投票。最も多かったのが58.5%を獲得した『逃げ粘れアフゴっ!!』だった。
レースの約2時間前には「皆さんに投票頂いたように今回も積極的に前目を狙っていきます」とツイート。そして、まさにファンの期待通りの展開に持ち込み、まんまと逃げ切ってしまった。
そして、レースから3時間後……。
【ご報告】と題したツイートに「我が名はアフリカンゴールド!! 大器晩成型の競走馬!ようやく待望の重賞初制覇を飾ることができました」と“自ら”ツイートした。
かつて、アルゼンチン共和国杯(G2)で1番人気に支持されたこともある素質馬は7歳を迎え、「ファンの声」も追い風についに本格化の兆しを見せている。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
17:30更新
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- パンサラッサやサイレンススズカも及ばない、天皇賞・秋(G1)史上最速ラップの歴史
- 競馬界に”2世騎手”たちが続々参入中! 息子たちは偉大なる父を超えることができるのか?
- 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事

JRA京都記念「13着大敗」レッドジェネシスの2番人気に被害者続々!? 川田将雅ダノンスコーピオンとの「決定的な違い」とは

JRA「小倉15時30分の男」が信頼度急上昇!?「やっぱりG1も取りたい」昨年レシステンシア敗戦で味わった「勝利の価値」

JRA【小倉大賞典(G3)展望】「エフフォーリア世代」ヴァイスメテオールVSアリーヴォ! 5年連続大荒れ中…「小倉巧者」が一堂に会し激戦必至

JRA【フェブラリーS(G1)展望】「純白の女王」ソダシ参戦も全幅の信頼は微妙!? 連覇狙うカフェファラオは福永祐一との相性がどうか

JRA【ダイヤモンドS(G3)展望】 3連勝中の“幻の菊花賞馬”が登場! 同世代ヴェローチェオロ、メロディーレーンらが天皇賞・春を見据え激突!
















