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JRA弥生賞(G2)はハービンジャー産駒2頭に注目!豊作の「当たり年」だけじゃない、好走を後押しする「強力データ」とは

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 6日、中山競馬場では弥生賞ディープインパクト記念(G2)が行われる。本番の皐月賞(G1)と同じく中山の芝2000mを舞台に行われる重要なトライアルとあって、今年もクラシックを目指す有力馬が多数出走を予定している。

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 近年の弥生賞を考察するにあたって、血統面で重要な傾向が存在する。それは「父か母父がノーザンダンサー系」の馬の成績が良いことである。該当馬の成績は直近3年の弥生賞で「2-2-2-5」であり、3着内率は55%と高い数値を示している。

 ノーザンダンサー系の血統の中でも、特にダンジグの血を引く馬の活躍が目立つ。2021年はシュネルマイスター、ダノンザキッドの2頭が馬券に絡んでおり、20年に2着のワーケアも母父からダンチヒの血を引いている。

 上記のヒントから、今年の弥生賞もダンジグの血を持つ馬に注目してみたい。今年は「直系」である2頭のハービンジャー産駒は侮れない。

弥生賞に出走予定のハービンジャー産駒2頭

 リューベック(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、海外G1を制したディアドラの全弟にあたる。新馬戦を勝利した後に挑んだ札幌2歳S(G3)では、ゲートで立ち上がったことで出遅れて惨敗。しかし前走の若駒S(L)では陣営の努力も実り、課題のゲートを克服して快勝した。このレースは「5億円ホース」として話題を集めたリアドを破っての勝利であり、ポテンシャルの高さを証明した。初の重賞挑戦は苦い経験となったが、2度目の重賞挑戦でリベンジを果たせるか。

 もう1頭のハービンジャー産駒、ロジハービン(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)も要チェックだ。新馬戦は惜しくも2着に敗れたが、次走の未勝利戦で見せたパフォーマンスが圧巻だった。直線で前方が壁になり進路が取れずにいたが、残り100m程で進路が開くと鋭い伸びを見せて差し切り勝ち。

 前走の京成杯(G3)も外を回されながら、長く良い脚を使い2着に好走。重賞で通用する力があることを示した。追えば追うだけ伸びそうなパワフルな走りが魅力であり、新コンビとなるM.ムーロ騎手との相性も良さそうである。

 今冬はハービンジャー産駒であるペルシアンナイト、ブラストワンピースのG1馬2頭が引退したが、いずれも種牡馬入りは叶わなかった。

 奇しくも現3歳世代のハービンジャー産駒は弥生賞に挑む2頭に加え、牡馬ではアライバル、牝馬ではプレサージュリフト、ナミュールといった有力馬が揃った「当たり年」だ。

 弥生賞からクラシックの大舞台、そしてハービンジャーの後継種牡馬としての道を目指す2頭に期待したい。

(文=エビせんべい佐藤)

<著者プロフィール>

 98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。

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