JRAは”浜中俊問題”を機に降着制度を見直すべき。世界一「馬券が売れる国」だからこそファンが納得できる「日本の競馬」に適した独自ルールの再建を

12日に行なわれた桜花賞トライアル・フィリーズレビュー(G2)は、何とも後味の悪い決着となってしまった。
優勝したカラクレナイに関しては重賞初制覇となった松下武士厩舎、これで6週連続メインジャックとなるM.デムーロ騎手ら関係者には、ただただ賛辞の言葉しかない。デムーロ騎手が桜花賞(G1)ではアドマイヤミヤビに騎乗予定があるため、本番でこのコンビが見られないのが残念という程度だ。
ただ非常に残念なことに、このレースの”主役”になったのは勝者ではなかった。
最後の直線で、一度は先頭に立った浜中俊騎乗のレーヌミノルが内側に斜行。大きな不利を受けたジューヌエコール、フラウティスタを始め、多くの馬に小さくはない被害を与えたまま2着に入線した。
残念だが、鞍上の浜中騎手に酌量の余地はない。騎乗停止8日間(競馬開催4日間)の騎乗停止は然るべき処分だ。昨年のマイルCS(G1)から「再び」という声もある。あれから約4カ月空いているが、昨年23日間の騎乗停止という重い処分を受けた浜中騎手からすれば実質3カ月。ファンの注目度の高いメインレースでまたやってしまったことに「運がない」といのは「甘い」と述べざるを得ないだろう。
無論、故意でないことは明らかだが、技量不足が招いた結果ともいえる。無言を貫いたその後のマスコミ対応も含め、プロである以上、それは失態に他ならない。
ただ、浜中騎手の騎乗ばかりにスポットが当たっているが、当初の「JRAの対応」にも大きな疑問符を付けざるを得ない。
あれだけの明確な斜行が目撃されながら、何故「審議のランプ」が点灯しなかったのか。勝ったカラクレナイには一切関係ないものの、不利を与えたレーヌミノルは2着、最も大きな不利を受けたジューヌエコールは4着と、レースの結果に大きな影響を及ぼす着順で入線を果たしている。
PICK UP
Ranking
5:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは













