真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.03.13 14:45

JRAは”浜中俊問題”を機に降着制度を見直すべき。世界一「馬券が売れる国」だからこそファンが納得できる「日本の競馬」に適した独自ルールの再建を
文=浅井宗次郎
その象徴たる点は、やはり日本の競馬がギャンブルとして成り立っている面が非常に強いからだ。現行の降着制度を推奨する国際競馬統括機関連盟の中心となるフランスやイギリスといった欧州各国の競馬以上に、ファンが馬券を通じて資金を投資する傾向がある以上、必然的に顧客全体の重要度は増す。
つまり、日本競馬には他国よりも投資者がより納得できるような厳正、かつ公正なる商品(レース)を提供する必要性と責任があるということだ。
その責任を果たす上で、現行の降着制度が不十分である可能性が極めて高いのは、2013年以降の4年間で数々の立証が成されたのではないだろうか。
もとより日本が現行の降着制度に変更したきっかけは、日本の従来の降着制度が「世界基準に対して厳しすぎる」というものだった。だが、例えそれが事実であったとしても、他国と比較しギャンブルという側面が極めて強い日本競馬を管理するルールとしては、従来のままでもよかったのではないかという疑念は拭えない。
無論、”旧ルール”採用時にも降着制度は何度も大きな波紋を呼んできた。しかし、「やったもん勝ち」とさえ囁かれる現状は、それ以上に深刻な問題を抱えている気がしてならない。
いきなり旧ルールに戻すことは、現実的に考えて難しい。だが、今回の浜中騎手の一件を契機に、今一度現行の降着制度を見直す必要性が高まっていることは紛れもない事実だ。
したがって、旧ルールと新ルールの長所を上手く取り込み、独自の文化を持つ日本競馬にアジャストした降着制度に改めることは、今のJRAに課せられた急務ではないだろうか。”不可解な理由”でファンが離れる現状に手を打たないのは、自分たちの首を絞めているだけだろう。
(文=浅井宗次郎)
PICK UP
Ranking
5:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは