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JRA「G1・17勝」夢の配合がいよいよ覚醒!?サブライムアンセムを「ねじ伏せた」ファルコンS(G3)とっておきの伏兵馬

JRA「G1・17勝」夢の配合がいよいよ覚醒!?サブライムアンセムを「ねじ伏せた」ファルコンS(G3)とっておきの伏兵馬の画像1

 13日のフィリーズレビュー(G2)は、2番人気のサブライムアンセムが単勝1.7倍の本命馬ナムラクレアを競り落として優勝。未勝利戦からの連勝で、見事に桜花賞(G1)の優先出走権を掴み取った。

 阪神芝1400mを1分19秒9という好タイムでの勝利に、騎乗した池添謙一騎手も、「成長段階でこれだけ走れるのは、能力のある証拠」と称賛。マイル戦で初勝利を挙げていることから、距離が延びる本番でも侮れない存在になりそうだ。

 そのサブライムアンセムを力でねじ伏せて未勝利を勝ち上がったショウナンハクラク(牡3歳、栗東・松下武士厩舎)が、今週19日に中京で開催されるファルコンS(G3)に出走を予定している。

 同馬は父フランケルと母父ディープインパクト合わせると「G1・17勝」になることから、夢の配合馬としてデビュー前から密かに注目を集めていた。

 初戦は4番人気に推されたものの、勝ち馬のダノンスコーピオンから約11馬身差の4着に敗退。続く2戦目では果敢にハナを奪ったが、3コーナー過ぎで早々に失速すると、1着馬から6秒6離れた大差のシンガリに沈んでいる。

 豪華な血統とは裏腹の結果に、期待も薄まりつつあったが、3ヶ月の休養を挟んだ復帰戦で4着に好走。次戦では、後にマーガレットS(L)を勝つジャングロから0秒7差の5着に善戦するなど、徐々に良化していった。

 同馬が良化した要因について4~6戦目で騎乗した浜中俊騎手は『中日スポーツ』に連載中の自身のコラムにて、ハミを変えたことによりモタれる面がだいぶ解消されてきたことを挙げている。そんな紆余曲折を経て、7戦目となった前走の中京芝1400m戦で念願の初勝利を挙げている。

 今回は昇級初戦になることもあり、『netkeiba.com』の単勝予想オッズによると7番人気前後になることが想定されているようだ。だが、後の重賞勝ち馬を下した前走のレース内容から軽視は禁物だろう。

 前走の勝ち時計1分21秒6は、同日に行われた紅梅S(L)の勝ちタイムを0秒2上回る、中身の濃い一戦だった。実際、タイム差なしの2着だったサブライムアンセムが先週のフィリーズレビューを勝利しているのだから、ショウナンハクラクがファルコンSで通用しても特に不思議ではないはず。

 また、中間に、栗東の坂路コースで4ハロン50秒台の好時計を馬なりで叩き出しているように、成長もハッキリ。父フランケル、母父ディープインパクトという血統が、遂に覚醒し始めているのかもしれない。

「フランケル産駒は、モズアスコットが未勝利戦から4連勝を飾ったり、グレナディアガーズが未勝利から朝日杯FS(G1)を連勝するなど、1勝挙げることをキッカケに、その素質を開花させることがあります。

ショウナンハクラクも昇級初戦でいきなりの重賞挑戦になるとはいえ、侮れない1頭になるかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 今回結果を出すことができれば、NHKマイルC(G1)への道も拓けてくるだろう。血統だけでなく、実力でふたたび脚光を浴びて欲しいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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