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JRA武豊「次は1位入線で」G1勝利も陣営は複雑な気持ち、フラワーC(G3)「バラ一族」の末裔が勝負駆け! ところでバラ一族ってなんだっけ?

JRA武豊「次は1位入線で」G1勝利も陣営は複雑な気持ち、フラワーC(G3)「バラ一族」の末裔が勝負駆け! ところでバラ一族ってなんだっけ?の画像1

 21日、春分の日には中山競馬場で3歳牝馬の重賞・フラワーC(G3)が行われる。三日間開催で最終日のメインレースに桜の舞台を目指す13頭がエントリーした。

 代表的な桜花賞トライアルとして、3着以内の馬に優先出走権が与えられるチューリップ賞(G2)、フィリーズレビュー(G2)、2着以内が対象となるアネモネS(L)の3つがあるが、フラワーCには優先出走権の付与はない。

 過去、このレースをステップに桜花賞(G1)へ駒を進めて好走したケースは、04年ダンスインザムード(優勝)、05年シーザリオ(2着)、06年キストゥヘヴン(優勝)と続いた時代もあった。

 だが、直近は2011年トレンドハンター(3着)を最後に10年も出番がないなら、近年のトレンドから遠ざかっているともいえるだろうか。

 そんな背景も気になるこの舞台で最も注目を集めているのは、川田将雅騎手とのコンビで出走を予定しているスタニングローズ(牝3、栗東・高野友和厩舎)だ。

 2歳の昨年は新潟2歳S(G3)を5着、サウジアラビアRC(G3)を3着、デイリー杯2歳S(G2)を5着と、重賞でも通用する力を見せたものの、勝利には届かなかった。前走のこぶし賞(1勝クラス)で待望の2勝目を得たが、収得賞金は900万円。1番人気が予想されるメンバー相手だけに、是が非でも賞金を加算しておきたいところ。

 一方で、馬名に「ローズ」が含まれているスタニングローズで気になったのは、本馬がいわゆる「バラ一族」の出身ということだ。

 血統的に母ローザブランカから祖母のローズバド、曾祖母のロゼカラー、そしてローザネイと遡る母系。その名の通り、ローズやローザなど薔薇に関する馬名が付けられているという特徴を持つ。

 そして、馬名と共にもう一つ大きな特徴とされていたのが、G2やG3などの重賞を何度も勝利しながら、G1になるとあと一歩のところで勝てないというジンクスである。

 G1で3戦連続2着したローズバドの活躍に伴い、ファンの間でバラ一族という言葉が使われ始めたが、悲願のG1初勝利を挙げたのはローズキングダムが優勝した2009年の朝日杯FS。フランスから輸入された繁殖牝馬ローザネイの仔ロゼカラーが1996年の秋華賞(G1)で3着に入ってから13年もの月日が経過していた。

 また、一族に待望のG1タイトルをもたらしたローズキングダムは、武豊騎手が騎乗した3歳秋のジャパンC(G1)でも優勝し、G1・2勝目を手に入れることに成功する。

 とはいえ、このレースでは1位入線したC.スミヨン騎手のブエナビスタが直線で急激に斜行。その結果、不利を受けたローズキングダムが繰り上がりで1着、加害馬とされたブエナビスタは2着降着という処分が下された。

 これには武豊騎手も「勝利をプレゼントできたことが本当によかったです。次は1位入線で1着になりたいと思います」とコメント。管理している橋口弘次郎調教師も「勝ちましたけど、複雑な気持ちです」と、後味の悪い結果にブエナビスタ陣営を気遣った。

 もう10年以上も昔の話になるが、バラ一族の末裔がこうしてまだ重賞に有力馬を送り出していることに感動した今年のフラワーCでもあった。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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