JRAこれぞ「ウマ娘血統」⁉ ファルコンS(G3)生粋のスプリンター・トウシンマカオが、父が得意だった中京競馬場で駆け上がる!

19日に中京競馬場でファルコンS(G3)が行われる。一昨年のNHKマイルC(G1)では2着馬ラウダシオンが勝つなど、このレースを使ってNHKマイルCへ向かう馬も多い重要な前哨戦レースだ。
今年の最有力候補はトウシンマカオ(牡3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)。メンバー中唯一の重賞2着経験があり、朝日杯フューチュリティS(G1)も6着に入るなどG1出走経験もある。
前走のクロッカスS(L)も、外々を回りながら余裕を持って勝利するなど強い内容だった。騎乗していた戸崎圭太騎手も「強い勝ち方をしてくれた」と絶賛している。
6着に敗れた朝日杯では、管理している高柳瑞樹調教師が「正直1600mよりは1400mの方が良いとは思います」と話し、戸崎騎手も1400mのレースが「条件的に1番いい」とコメントしているだけに、このファルコンSで大崩れするのは考えにくい。
また、トウシンマカオの母の祖父はスペシャルウイーク。大人気競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の同馬は主人公を務めた。また父の祖父サクラバクシンオーも人気ウマ娘のモデルになっている。
そんなトウシンマカオであるが、3代父サクラユタカオーから祖父サクラバクシンオー、父ビッグアーサーと3代続けて国内G1を制しており、トウシンマカオが将来G1を勝てば父仔4代G1制覇ということになる。
父仔4代G1制覇はグラスワンダーの血を引くピクシーナイトが昨年達成しており、トウシンマカオがG1馬になれば2例目以降ということになる。1970年代から活躍しているテスコボーイの直系が2022年になっても脈々と続いているのは、日本競馬の伝統を感じさせられる。
トウシンマカオの好位につけて抜け出す競馬は、祖父のサクラバクシンオーを彷彿とさせる。勝利した2度のスプリンターズS(G1)をともに圧勝するなど短距離戦では絶対的な強さを誇り、ロードカナロアと並んで日本史上最強スプリンターに挙げる人も多い。
特に1994年のスプリンターズSでは、史上2番目のハイペース(JRA発表)から楽々好位に取りついて2着ビコーペガサスを4馬身ちぎるという競馬を披露した。ちなみにこの1、2着馬の着差4馬身はダイイチルビーと並んで、今でもスプリンターズSの最大着差である。
また、トウシンマカオの父にあたるビッグアーサーはサクラバクシンオーと同じく短距離で活躍し、生涯15戦のうち14戦が1200m戦、1戦だけ1400m戦と言う生粋のスプリンターで、古馬になってから頭角を現して高松宮記念(G1)を制した。
祖父も父もスプリンターとして活躍したトウシンマカオは、短距離戦でこそ輝くに違いない。現状でも重賞勝ちを狙える器だが、祖父も父も古馬になってから大活躍したので今後の成長も期待される。貴重な血を繋ぐビッグアーサーの初年度産駒から、早くも大物が誕生したのではないかと思えるだけに、今回どのようなレースを見せてくれるか注目だ。
(文=パッパラー山中)
<著者プロフィール>
皇帝シンボリルドルフの代表産駒トウカイテイオーの舞うようなフットワークに魅せられて競馬を始める。人生で1番泣いたのは前年の大敗から1年ぶりの復活勝利を決めた1993年の有馬記念(G1)。感動のあまり競馬場で泣いて電車で泣いて家で泣いた。馬券はパドック派。今までで1番「こりゃすんげえ馬体」と思ったのはサクラケイザンオー。
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