天皇賞・春(G1)では止められない!? 最近の「メインレース」結果からウワサされる「流れ」がファン最大の気がかり?

春の古馬頂上決戦・天皇賞・春(G1)が今週末に開催されるが、ここ10年の同レースはとにかく「荒れる」イメージがある。
過去10年の勝ち馬で、1番人気は2006年の1頭のみ。しかも勝ち馬はあの7冠馬ディープインパクトなので”対象外”といえなくもない。三連単が発売されてからの11年間では100万馬券が2回、10万馬券が7回、平均配当50万8,912円ととにかく一筋縄ではいかないレースとして知られる。馬券師からすれば腕が鳴る舞台ともいえるが。
データやジンクスがすべてレース結果につながれば苦労はしないが、それでもやはり気になってしまうところ。さらに現在、日本競馬全体がある”渦”の中にあるともっぱらのウワサだ。
ここ1カ月、正確には4月3日に開催された大阪杯(G2)から、その週の「日曜メインレース」のすべてで1番人気馬が「連対すらできない」状況となっているのだ。
大阪杯では人気を背負った昨年の活躍馬ラブリーデイが4着、ダービー卿CTで人気だったキャンベルジュニアが8着惨敗だったが、ここは有力馬の揃った激戦で人気も割れていた分理解はできる。しかし、翌週の桜花賞(G1)では1.5倍の圧倒的人気を背負ったメジャーエンブレムが本来の走りをできずに4着。翌週の皐月賞でも「3強」の一角と目された1番人気サトノダイヤモンドがなんとか3着に入ったが、翌週のマイラーズCでは主役と目されたフィエロが4着、フローラSでは同じく1番人気のビッシュが5着に敗退した。
もちろん、重賞ともなればどの馬にも実力があり、人気どおりにいかない場合も往々にして多い。しかし、こうまで1番人気が結果を残せない”流れ”を考えると、ただでさえ1番人気が好走しないレースとして定着している天皇賞・春で、この空気を断ち切れるのかと疑問に思ってしまう部分もある。
一昨年秋のG1競走では、スプリンターズS~エリザベス女王杯まで5戦連続で「重賞未勝利馬」が勝利するという珍現象が起きた。同年春にはヌーヴォレコルト(オークス)、ワンアンドオンリー(日本ダービー)、ジャスタウェイ(安田記念)と3週連続でハーツクライ産駒が勝利するという事例も。特段の根拠はないものの、競馬は時に妙な”渦”や”流れ”の中に入る部分はあるようだ。
現状、天皇賞は大方の予想では昨年のグランプリホース・ゴールドアクターが1番人気になると見る向きが多い。人気馬にとっては縁起のよくない話となってしまったが、とにかく、こうした流れは競馬ファンにとってなかなか馬鹿にできないような話でもあるのだ。
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