
ゴールドアクターは「オペラオーの再来」か……底知れぬ能力にファン期待大も、「騎手のビッグマウス」と「ジンクス」に多少の不安?

昨年のグランプリ・有馬記念、そして今年初戦の日経賞も完勝したゴールドアクターが、初めて「主役」としてG1に臨む。舞台は京都競馬場、「淀」の3200mで行われる天皇賞・春(G1)だ。
現在、ゴールドアクターは昨年7月の洞爺湖特別(1000万下)から破竹の5連勝中。3歳時から菊花賞で3着になるなど素質馬ではあったものの、昨年から一気に覚醒してG1ホースまで上り詰めた。昨年の年度代表馬モーリスとともに父スクリーンヒーローの価値を一気に押し上げた立役者でもある。中小といって間違いない北勝ファーム生産、馬主である居城要も数多くの競走馬を所有しているわけでもない。決して大きな力が働いていない出自も、ファンが支持する要素の一つかもしれない。
主戦は、同馬で初めてG1タイトル(有馬記念)を手にした吉田隼人騎手。昨年の有馬記念では足を骨折しながらも同馬に騎乗するなど、その思い入れは相当なものだ。すでに8戦をともにしているコンビだけに、初の3200mでも激走が期待されるところだが……。
吉田騎手はゴールドアクターに関し「テン良し、中良し、しまい良しのスーパーホース」とベタ褒めしている。常に3番手ほどの好位につけ折り合いにも不安がなく、終いの伸びも知っての通り。最近ではスタミナ勝負にもキレ勝負にも対応できるようになってきた。ネット上では、2000年に王道路線で年間無敗を達成した名馬・テイエムオペラオーの再来なんて声も出ているほどで、その賢さや安定性は「確かにスーパーホース」と認められているところ。
しかし、心配が決してないわけではない。ここまでの戦績を考えればゴールドアクターは今年の天皇賞・春で1番人気となることが予想されるが、過去10年で1番人気が勝利したのは2006年のディープインパクトのみ。単なるジンクスではあるが、あのオルフェーヴルもゴールドシップなど同じく「スーパーホース」も飲み込まれただけに、ファンとしても心配するところではある。まあ、テイエムオペラオーは天皇賞・秋で「1番人気12連敗」のジンクスをあっさりと破ってもいるので、本当の怪物となる上での超えるべきハードルという認識でよかろう。
また、吉田騎手の「スーパーホース発言」に対し「フラグが立った」という声もあり、そこも心配の種の様子で、吉田騎手の淀の長距離経験が不足しているという指摘もある。中には「勝てば馬が強い、負ければ騎手が悪い」となってしまう吉田騎手の立場に同情するようなコメントも。いずれにせよ、ゴールドアクターの能力を多くのファンが高く評価している証明といえるだろう。
今年は「史上最強」とされる3歳世代、世界制覇を狙うドゥラメンテに注目が集まっている状況だが、このゴールドアクターが本当の”主役”となる可能性も決して否定できない。それほどポテンシャルを感じさせる馬なのは確かだ。
ゴールドアクターが本当の「主演」となる上での第一関門、天皇賞・春。新たな最強馬誕生の舞台となるだろうか。
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