
高松宮記念どころじゃない! 「有馬記念、再び」日経賞(G2)ゴールドアクター出走に、逆転狙うライバルもそろい踏み!

23日に開催される日経賞(G2)。後のG1に続く前哨戦として近年重要性が増してきているが、今年はゴールドアクター、サウンズオブアース、マリアライトを始めとした有力馬が集い、まさに「有馬記念(G1)再び」といった様相を呈している。
中でも注目は、昨年の有馬記念で念願のG1初制覇を飾ったゴールドアクター。G1初挑戦となった一昨年の菊花賞(G1)3着以降は、約9か月間じっくりと休養を取った。始動したのは昨夏だったが、そこから4連勝で頂点まで登りつめた。主戦の吉田隼人騎手との相性は抜群で、息の合った先行力と勝負強さに貫禄が出てきたか。
前年の有馬記念の覇者が同舞台の日経賞から始動した例は、多いようで意外と少ない。過去にマツリダゴッホがグランプリホースの貫録を見せつけている。ただ、逆にグラスワンダーやマンハッタンカフェなどがここから始動したが、まさかの敗戦を喫し波乱を呼んだ。今年のゴールドアクターはどうだろうか。
最大のライバルは、昨年の有馬記念でゴールドアクターにクビ差まで迫ったサウンズオブアースだろう。2014年の自己条件以来勝ち切れないでいるが一方、G1以外で連対を外したのは昨年の日経賞の4着だけと堅実な末脚が持ち味。1kgの斤量差を活かせば、逆転も見込める。
主戦のM・デムーロ騎手がドバイに遠征しているため、今回は福永祐一騎手の代打騎乗となる。ただ、実はサウンズオブアースを最後に勝たせたのが福永騎手。先週に引き続き、相棒に重賞勝利をプレゼントできるだろうか注目だ。
牝馬ながら、昨年の有馬記念4着だったマリアライトも侮れない。昨春の時点ではまだ1000万下の馬だったが、そこから条件戦を連勝しマーメイドS(G3)でも2着。秋にはエリザベス女王杯(G1)を制して、ついに牝馬のチャンピオンになった。
その勢いのまま果敢に挑戦した有馬記念では、12番人気の低評価を跳ね返す4着。今春もここから蛯名騎手と共に目黒記念(G2)、宝塚記念(G1)と古馬の王道を歩む。
新勢力のアルバートが有馬記念11着からのリベンジを狙っている。昨春までは500万下さえ勝ち切れない馬だったが、夏に先週の阪神大賞典(G2)を勝ったシュヴァルグランに快勝してから覚醒。4連勝でステイヤーズS(G2)を制すと、年末のグランプリまで駒を進めた。
初めての一線級との戦いは惨敗だったが、ステイヤーズSを5馬身差で圧勝したポテンシャルはこんなものではないはず。鞍上にC・ルメールを起用し、ゴールドアクターやサウンズオブアースといった同世代へのリベンジに燃えている。
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