JRA「覚えておいて損はない」武豊が早くもお気に入り2歳馬について言及! 『ウマ娘』藤田晋オーナー所有の高額馬、「早期デビューに舵を切る」真意とは

楽しかったGWが間もなく終わろうとしている。この時期になると来月から始まる2歳新馬戦や、POG(ペーパーオーナーゲーム)のことが頭をよぎる競馬ファンも多いかもしれない。
東西のトレセンに若駒が続々と入厩する中、武豊騎手は自身の公式ホームページの日記において「覚えておいて損のない名前」として、早くも期待の2歳馬について言及した。
NHKマイルC(G1)に出走するジャングロと同じ、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の藤田晋オーナーが所有するエゾダイモン(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。
同馬は、昨年のセレクトセール1歳セッションにおいて1億8150万円(税込)の高額で取引されたハーツクライ産駒。半兄に香港ヴァーズ(G1)2勝のグローリーヴェイズを持つ良血馬だ。
なお武豊騎手も和風だと話す「エゾダイモン」という馬名は、藤田オーナーのご子息である藤田大門氏からの由来か。ちなみに藤田氏は自身が所有するフィッシングクルーザーにも「大門丸」と名付けている。
産まれた瞬間から最高の1頭
そんなエゾダイモンは関係者からの評価も非常に高い。生産したレイクヴィラファームの岩崎義久氏は自身のTwitterに「エース!!産まれた瞬間から最高の1頭!」と大絶賛のコメントを投稿。
また、育成牧場であるノーザンファーム空港の高見優也厩舎長も『日刊スポーツ』の取材に対し、「跳びを大きく見せる走りで文句のつけどころがない。素直で操作性も高く何の問題もなく、走りはうちの厩舎の中でトップです」と話すなど、同馬の素質を褒めちぎっている。
武豊騎手は先月27日の調教でエゾダイモンに跨っており、管理する弟の幸四郎師からは「この追い切りで、一旦放牧に出すか、早期デビューさせるかを決めたい」と託されたとのこと。
そして乗った感触が非常に良かったことを受けて、早期デビューに舵を切らせてもらったそうだ。また日記には「距離が延びてもよさそう」とも綴られていることから、今後は中距離戦でのデビューが視野に入りそうである。
「来月12日の東京では芝1800mの新馬戦が組まれていますが、武豊騎手はこの日、函館で同じく2歳新馬のクリダームに騎乗を予定しているみたいです。
となると、その2週間後の宝塚記念(G1)当日に地元阪神で行われる芝1800m戦あたりが候補に挙がってくるかもしれません」(競馬誌ライター)
ちなみに武豊騎手といえば、昨年12月に朝日杯フューチュリティS(G1)をドウデュースで勝利したことによって、JRAのG1完全制覇まで残すところホープフルS(G1)のみとなったことは記憶に新しい。
そのホープフルSだが、実はここ2年連続で宝塚記念当日の芝1800mでデビューした馬が優勝しているのである。
「キラーアビリティとダノンザキッドですね。年末のホープフルSを勝つためには、余裕を持ったローテーションが組める6月あたりにデビューするのが最も適してるということでしょうか。
武豊騎手が期待するエゾダイモンも早期デビューになりそうですし、期待通り距離をこなせるのであれば、当然ホープフルSも視野に入ってくると思います。武豊騎手とすれば、G1完全制覇を成し遂げるチャンス。あえて自身の日記に取り上げるほどの期待馬ですし、今からデビューが楽しみですね」(同)
弟の幸四郎師が管理し、『ウマ娘』藤田オーナーの所有馬でG1完全制覇を達成すれば、話題性は文句なしだろう。前評判の高さからして、その可能性も決して低くはないと思われる。
「覚えておいて損はない」どころか、歴史に名を刻むような馬になるかもしれないエゾダイモンのデビューを楽しみに待ちたい。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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