JRA歴代1位「19万人」の歓声響いたアイネスフウジン! 今年は7万人が入場可能の日本ダービー(G1)、ウマ娘実装であの感動をもう一度

あの感動の日本ダービー(G1)をもう一度……。
Cygamesは、ウマ娘育成シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』にて、★の育成ウマ娘 [オールタイム・フィーバー]アイネスフウジンの実装を発表。新たな育成ウマ娘の登場にネットの掲示板やSNSでファンから喜びの声が出た。
モデルとなるアイネスフウジンは、1990年のダービー優勝馬。一冠目の皐月賞(G1)ではハクタイセイの2着に敗れたが、見事な逃げ切りを見せた二冠目で雪辱に成功した。良馬場で2分25秒3の勝ちタイムは、1988年にサクラチヨノオーがマークしたレコードタイム2分26秒3を1秒も更新するスーパーレコードだった。
しかし、レース後に左前脚の屈腱炎が判明したことにより、そのまま復帰が叶わずに現役を引退。三冠目の菊花賞(G1)に出走することは出来なかった。種牡馬入り後は、2000年に産駒のファストフレンドが帝王賞、東京大賞典といったG1を勝ったものの、2004年4月5日、繋養先の宮城県・斎藤牧場にて腸捻転で死亡。17歳だった。
また、アイネスフウジンが制したダービーは、競馬場の入場者数でJRA史上歴代1位を記録していることでも有名だ。以下は日本ダービーに限定したトップ5。
1位:1990年 アイネスフウジン(19万6517人)
2位:1995年 タヤスツヨシ(18万7156人)
3位:1994年 ナリタブライアン(18万7041人)
4位:1996年 フサイチコンコルド(18万6781人)
5位:1997年 サニーブライアン(18万767人)
今年は7万人が入場可能の日本ダービー(G1)
空前の競馬ブームに沸いた90年代でも驚異的な数字。この大観衆が詰め掛けた東京競馬場で「ナカノ・コール」が響き渡った。スマートフォンさえあれば、すぐに馬券を購入できるようになった近年。こういった光景は、おそらくもう見ることが出来ないだろう。
その一方で、ちょっとした朗報となるのが、JRAから5日に発表された21日から29日の開催4日分の事前ネット予約数だ。オークス、ダービーの開催を含むこの期間中の発売数は、東京競馬場において指定席1万489席、入場券6万枚となっており、実質7万人以上が入場可能。約3万人だったNHKマイルC(G1)、ヴィクトリアマイル(G1)開催日から倍以上に緩和されている。
コントレイルが制した一昨年が無観客開催だったことを思えば、これは大きな前進。残念ながらコロナ禍ということもあって、大声を出せない状況下ではあるが、この機会に東京競馬場でライブの臨場感を味わってみるのもいいかもしれない。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
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