
JRA「436万」でも楽々WIN5ゲット!? 史上稀にみる珍記録誕生、「母の日」だからこそ起きた奇跡的決着

世間では、いわゆる「母の日」でもあった5月8日。
プロ野球などのスポーツ界では、「母の日」を連想させる“ピンク”色のアイテムを身に纏う姿が見られたこの日、中央競馬のWIN5でも“ピンク”色に関連する驚きの珍記録が生まれた。
WIN5とは、JRAが指定する5つのレースそれぞれで1着になると思う馬を選び、5レース全ての1着馬を当てる馬券のこと。この日、対象となったのは中京、新潟、東京で開催された5レースである。
1つ目の中京10R橘S(L)では、デビューから2連勝のケイアイオメガ、前走のファルコンS(G3)で4着と善戦したデヴィルズマーブル、メンバー唯一のオープン勝ち経験があるカジュフェイスが3強を形成するなか、8枠10番ウインマーベルが波乱の幕開けとなる勝利を挙げた。
2つ目の東京10RメトロポリタンS(L)は、最後の直線で抜け出した3頭が激しい叩き合いを繰り広げ、3着までがタイム差なしの「ハナ差+ハナ差」の大接戦。写真判定の末、わずかに8枠9番ヴァイスメテオールが制し、またしても1レース目と同じ8枠のピンク帽子が勝利を収めた。
続く3つ目は、新潟11Rのハンデ重賞・新潟大賞典(G3)。新潟で4戦4勝のアイコンテーラーや昨年のエリザベス女王杯(G1)で2着に好走したステラリアなどの4歳牝馬が人気を集めるなか、トップハンデを背負った8枠14番レッドガランが新潟の長い直線での追い比べを制し、ここまで3戦連続して8枠の勝利となった。
「母の日」だからこそ起きた奇跡的決着
この時点で、「今日はやけに8枠のピンク帽子がよく来るなぁ」と気付いた方競馬ファンも少なくなかったかもしれないが後の祭り。
WIN5が始まった2011年4月から早11年経つが、これまで計600回を超える長い歴史の中でも、対象5レース全てで同枠決着となった例は過去に一度もない。ましてや「母の日」に限って全てが8枠の“ピンク”同士の決着など、想像できた猛者はいただろうか。
そんな奇跡の珍記録まであと2戦を残し、迎えた4つ目の中京11R鞍馬S(L)では、6番人気までが単勝オッズ10倍以下にひしめく大混戦。最後の直線では奇跡のバトンを託されたピンク帽子の8枠16番ダディーズビビッドが外から懸命に追い上げるも、惜しくも2着に敗れてしまう。
「これで1戦目から続いた8枠の“ピンク帽子”決着もついに途切れたか…」と思いきや、ふと勝ち馬の名に目をやれば、馬名に“ピンク”の文字が入る「シゲルピンクルビー」の名前が……、8枠ばかりに注目していると気付けない盲点でもあった。
そして5つ目の最終関門となった東京11RのNHKマイルC(G1)は、必然的に川田将雅騎手の8枠18番ダノンスコーピオンに注目が集まるなか、外からメンバー最速の上がりで驚異の追い込みをみせたマテンロウオリオンを何とかクビ差凌いでの勝利。“空気を読んだ”見事な勝利といえるだろう。
対象5レース全てで1番人気馬は敗退し、「5番人気-2番人気-7番人気-3番人気-4番人気」と波乱の決着となったこの日のWIN5は約436万円の高配当へと繋がった。
WIN5の歴史を覆す全てが8枠の“ピンク帽子”決着とはならなかったものの、奇跡的にも「母の日」に “ピンク”色に関連する馬での決着に、ネットの掲示板やSNSなどでは、気付いたファンの間でちょっとした話題となっていた。
仮にこの“ピンク”決着を予想できていたなら、400万オーバーの大金をゲットできたかもしれないが、さすがにこれは難易度が高過ぎる話か……。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
PICK UP
Ranking
23:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
- 天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
関連記事
JRA福永祐一が粉砕した「2回に1回」の儚い夢……、怒涛の三日間開催は稀に見るガチガチ決着続き! それでも「3年2か月ぶり」大失態の仲間外れは誰?
JRA C.ルメール「無気力」騎乗で単勝1.3倍見せ場なし…陣営“ルメールファースト”が完全裏目WIN5「単勝1倍台四天王」唯一惨敗の赤っ恥
JRA「キャリーオーバー」ゼロでも驚愕の平均配当4219万円! 今年のWIN5はなぜこれほど“無理ゲー”だったのか、「億り人」多発の犯人は例のアレ?
アカイイトでWIN5超える「1億円」の衝撃!? 今年のエリザベス女王杯(G1)を鵜呑みにできない危険性
JRA「7000万円超」にWIN5的中者はウハウハ!? スタート直前の”危機“を見事回避した大波乱の立役者、美味し過ぎる上乗せ配当はまさかの金額