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JRAレイパパレ川田将雅「切望」問答無用の1着固定! デアリングタクト、ソダシ、レシステンシア「まとめて消し」で万馬券狙い【ヴィクトリアマイル(G1)予想】

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川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 14日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)を予想したい。

 前回はNHKマイルC(G1)を予想させていただいたが、逃げ馬のジャングロがまさかの出遅れで完全に想定外の流れ。強いて挙げれば18番人気で3着したカワキタレブリーに印を回せたことが収穫だった。

 週中では雨予報だった今年のヴィクトリアマイルだが、土曜日はなんとか天気が持った中での競馬。当日もまとまった雨が降ることはなさそうだ。これなら馬場の悪化は最小限に抑えられるだろう。夜間にいくらか降りそうだが、水捌けの良い東京コースならほぼ問題ないはずだ。

 土曜日のメインだった京王杯スプリングC(G2)の勝ち時計は1:20.2と、ほぼ例年通りの水準で決着。上がり3ハロン最速が33.2秒で、勝ったメイケイエールが5番手から33.6秒。ヴィクトリアマイルも例年通りの高速決着になる可能性が高く、強いて挙げれば今年は差しが届く馬場になっている。


 以上を踏まえ「◎」は13番レイパパレだ。

「差しが届く馬場」と想定しながら逃げ馬候補の本馬を本命に挙げたのは、それだけ能力が抜けているということだ。昨年の大阪杯(G1)の勝ち馬で、マイル戦は2020年6月以来の約2年ぶりとなるが、共同会見で主戦の川田将雅騎手が「切望していた」と話している通り、マイル戦なら一段上のパフォーマンスが期待できる。

 レシステンシア、ソダシと強力な逃げ馬がそろったが、ハナに拘らない馬だけに問題ないだろう。むしろ高速決着は望むところだ。

 この馬の全兄はホープフルS(当時G2)を勝ったシャイニングレイ。次走の弥生賞(G2)で1番人気に支持されるほどのクラシック候補だったが、激しい気性面が災いして低迷……次に重賞勝利を飾ったのは2年後。しかも、1200mのCBC賞(G3)だった。

 川田騎手が「我慢を強いられる競馬がずっと続いていた」と語っている通り、レイパパレもまた兄同様の激しい気性の持ち主。これまではなんとか中距離路線を歩んできたが、距離短縮は大きなプラスに違いない。

 そもそも、この馬が三冠馬デアリングタクトを差し置いて「幻の秋華賞馬」と称されたのは、秋華賞(G1)と同日に行われた大原S(3勝クラス)の勝ち時計が、秋華賞の1800m通過よりも速かったから。しかし、次走のチャレンジC(G3)の走りが案外だったのは、誰もが知るところだろう。2000mよりも1800mの馬であり、2000mよりも1600mの方が向いている何よりの証だ。

 前日段階で1番人気ながら、単勝4倍以上つくならお買い得。ここは問答無用の1着固定で勝負する。

 相手には、内から2番ソングライン、3番メイショウミモザ、11番ファインルージュ、15番アンドヴァラナウト、17番シャドウディーヴァの5頭を挙げたい。

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ソングライン 撮影:Ruriko.I

 上位拮抗となっている今年のヴィクトリアマイルだが、中でもソングラインは最も死角の少ない馬だろう。キャリア9戦で左回りはすべて馬券圏外を確保。NHKマイルCの2着に富士S(G2)勝ちと、東京マイル戦との相性も抜群だ。本命に挙げなかったのは、それでもレイパパレには勝てないと判断しただけである。

 メイショウミモザは、前走の阪神牝馬S(G2)が重賞初制覇という上がり馬。ずっと1200mを中心に使われてきた馬だけに、マイラーとしてはまだ底が割れていないことが魅力だ。前走は最内を突く見事な競馬だった。外枠なら切るつもりだったが、鮫島克駿騎手がそのまま騎乗する上、2枠3番を引けた以上、押さえない理由はない。

 ファインルージュがここまで馬券圏内から外れたのは、2400mのオークス(G1)だけ。2000m以下に適性があるのは明らかで、中でもマイルがベストだろう。前走の東京新聞杯(G3)は勝ったイルーシヴパンサーは仕方ないとして、カラテと互角の2着なら東京マイル適性は現役屈指。唯一、鞍上のC.ルメール騎手の重賞連敗が気になるが、京王杯SCで見せた手綱さばきなら問題ないだろう。

 アンドヴァラナウトもここまで馬券圏内から外れたのは、今年1月の愛知杯(G3)だけ。11着に大敗しているが、レース後に松山弘平騎手が「4コーナーで前の馬が外に出てきた影響を受けた」と話している通り、度外視していいだろう。陣営も「本質的にはワンターンの1600mが合う」と語っており、引き続き好走が期待できる。ワンパンチ足りない印象だが、鞍上の福永祐一騎手を込みで抜擢する。

 ここ3走大敗続きで人気のないシャドウディーヴァだが、この馬は「東京1800m以下」という状況に限り、狙い続ける価値のある馬。後ろから行ってハマればという馬なので、買い目の端には加えておきたい。


 一方でデアリングタクト、ソダシ、レシステンシアといったところは、まとめて消す。

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デアリングタクト

 約1年ぶりのレースが注目されているデアリングタクトだが、仮にこれが大阪杯(G1)であれば買い目に入れていたかもしれない。何故なら、この馬の最大のセールスポイントは、スピードでもスタミナでもなくパワーと底力だからだ。つまり、仮に状態面に問題がなくとも、スピード面が大きく重視される東京マイルG1なら消すということ。さらに今回は状態面に不安がある以上、買える要素はない。

 ソダシは過去の戦績からも、この舞台で楽しみな1頭。だが、やはり近2走でダートを使ったことで大きく割り引いた。気性面に大きな問題を抱える本馬だが、それ以上に今のソダシはフェブラリーS(G1)で好走できるほどダートに特化している。過去にはアグネスデジタルなど芝・ダート問わない名馬がいたが、それでも一度、ダートで結果を残しながらも東京芝・マイル戦のスピード決着に対応できる馬は極めて稀だ。

 レシステンシアは前走の高松宮記念(G1)で暴走気味に逃げて敗れたことが懸念されているが、それ以前に昨年のヴィクトリアマイルで6着に敗れている。勝ち馬のグランアレグリアを除けば、メンバーレベルが昨年以上。仮に折り合いがついたところで勝ち負けは厳しい。


 以上、今回は13番レイパパレを1着固定し、相手に2番ソングライン、3番メイショウミモザ、11番ファインルージュ、15番アンドヴァラナウト、17番シャドウディーヴァへ流す三連単20点で勝負したい。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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