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JRA武豊「日本ダービー連覇」は『ウマ娘』藤田晋オーナーと共に!? コントレイルの矢作芳人調教師が惚れ込む超大物で目指す金字塔

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JRA武豊「日本ダービー連覇」は『ウマ娘』藤田晋オーナーと共に!? コントレイルの矢作芳人調教師が惚れ込む超大物で目指す金字塔の画像1
ドウデュース 競馬つらつらより

 5月、競馬の祭典・日本ダービー(G1)制覇をドウデュースとのコンビで成し遂げた武豊騎手。今後、同コンビは日本競馬の悲願となる凱旋門賞(仏G1)挑戦も計画されており、秋にも大きな注目を集めることになりそうだ。

 前人未到の6度目となる武豊騎手の日本ダービー制覇は、熱烈な“武豊信者”であるキーファーズの存在があってこそだった。「武豊騎手と共に凱旋門賞制覇」を目標に掲げるキーファーズは、毎年のように巨額の資金を投入し続け、ついにドウデュースという超大物をゲットすることに成功。

 キーファーズの執念に応えて日本ダービーを勝った武豊騎手の手腕も見事だが、思えば前回武豊騎手がダービーを制した際も、レジェンドの手腕に惚れ込むノースヒルズがキズナという大器を託した結果だった。

 馬主をそれだけ心酔させる唯一無二のカリスマ性こそ、53歳にして今なおトップをひた走る武豊騎手の原動力とも言えるだろう。

 そんな武豊騎手を熱烈に支持する馬主として、最近特に注目を集めているのが、昨年馬主デビューを飾った株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏だ。

藤田オーナー2年目のダービー制覇に現実味?

 

 関連会社のCygamesが手掛ける競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』が大ヒットしたことで、「ウマ娘馬主」としても注目を集めている藤田オーナー。今春はジャングロがニュージーランドT(G2)を勝利し、初年度から重賞ホースが出現。主戦の武豊騎手も「早過ぎる」と舌を巻くほどの“引き”の強さを見せつけている。

 そんな藤田オーナーは、昨年は初年度ということもあって5頭の出走に留まったが、今年は倍以上の大攻勢をかけることがすでに決定的な状況だ。中でも、矢作芳人厩舎への入厩が決まっているフェイト(牡2歳)は、ここまで極めて高い評価を集めている。

 フェイトは、昨年のセレクトセールで1億6000万円にて落札された良血馬。近親には先日の安田記念(G1)で3着したことで復活の光が差したサリオスや、有馬記念、エリザベス女王杯(共にG1)で2着したサラキアなどがいる。

 父は新種牡馬のリアルスティール。大物種牡馬サトノダイヤモンドに隠れる形で今のところ目立っていないが、自身がドバイターフ(G1)を勝ち、妹のラヴズオンリーユーが米国のブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1)を制覇するなど、今や世界的な名血。超大物を出すスケールを十分に感じさせる存在だ。

「父リアルスティールも手掛けた矢作調教師ですが『自分が見たリアルスティール産駒の中で一番良い』と太鼓判を押していましたよ。実際にフェイトを担当するのは、リアルスティールも手掛けた柿崎助手。陣営の期待の高さがうかがえますね。

すでにゲート試験を終えており、早期デビューも狙える状況ですが、まだ幼いところもあるらしく、じっくり行く選択肢もあるとか。コントレイルが9月、ラヴズオンリーユーが11月、リアルスティールも12月デビューと早めのデビューに拘る厩舎ではないので、(じっくり行くのは)むしろ好感が持てます。目標は当然来年の日本ダービーでしょうし、今から楽しみな存在です」(競馬記者)

 ちなみに昨年のセレクトセールではフェイト(サンタフェチーフの2020)を含め20頭のリアルスティール産駒が上場されたが、本馬は2位の9000万円を大きく引き離す、1億6000万円で落札。これだけを見ても、リアルスティール産駒の中で圧倒的な評価を受けていることがわかる。

「自分が馬主デビューするきっかけになった武豊騎手を主戦に起用している藤田オーナーですが、今年は所有馬がかなり増えるので、武豊騎手ばかりというわけにはいかないでしょうね。

ただ、矢作厩舎との関係を考慮しても、この馬は武豊騎手が乗ることになるんじゃないでしょうか。もしかしたら、来年は自身2度目となるダービー連覇を達成しているかもしれませんよ。それくらいの可能性を感じさせる大器だと思います」(別の記者)

 もし、来年の日本ダービーで武豊騎手が優勝すれば、1998年のスペシャルウィーク、99年のアドマイヤベガ以来の連覇となる。

 リリースから1年以上が経過し、ゲーム業界だけでなく、競馬界においても確固たる地位を確立した『ウマ娘』。飛ぶ鳥を落とす勢いの強運オーナーが、レジェンドと共に金字塔を打ち立てることになるのか、今最も勢いのあるコンビの新たな挑戦に注目だ。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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