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【徹底考察】桜花賞(G1)ソウルスターリング「無敗の2歳女王に死角なし?阪神JFとチューリップ賞を連勝した歴代女王の『桜花賞成績』は」

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 昨年のチューリップ賞のレコードは、異例の高速馬場に後のオークス馬シンハライトと桜花賞馬ジュエラーの激しい叩き合いが重なって生まれたもの。

 ほぼ馬なりの独走でそれに次ぐ時計を叩き出したソウルスターリングは、歴代の名牝を振り返っても、指折りのスケールの持ち主であることは間違いないといえるだろう。

【血統診断】

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父は14戦無敗。主にマイル路線を歩み、英2000ギニーやクイーンエリザベス2世SなどG1を10勝している。ワールドサラブレッドランキングでは、レーティング「140」という史上最高の数字を叩き出した21世紀の最強馬だ。

昨年が初年度産駒のデビューとなったが、世界各国で早くも7頭の重賞勝ち馬を輩出。日本ではソウルスターリングとミスエルテの2頭が重賞勝ち馬となっている。なお、本馬はフランケル産駒にとって記念すべきG1勝ち馬の第1号である。

現在のところマイルを中心に活躍馬が目立っているが、これはまだ中距離以上のレース自体が少ないため。海外では超良血のフランケル産駒が、まだまだデビューを控えており、本当の実力や傾向はこれからはっきりしていくことだろう。

母は仏オークスやヴェルメイユ賞など欧州でG1を4勝し、アメリカに渡ってG1をさらに2つ上積みした世界的な名牝。主戦を本馬の主戦騎手であるC.ルメール騎手が務めていたことも有名だ。

母方は日本にあまりなじみのないドイツの血統で、母父Monsunの産駒にはオークス2着のピュアブリーゼがいる。日本ではどちらかといえば重厚なイメージがあるが、これはMonsunの血を持つ多くの馬が、欧州血統で固められたマル外や持ち込み馬である場合が多いため。配合相手さえ選べば、本馬のように日本の馬場に高い適性を持つ馬が現れるようだ。

≪結論≫

 桜花賞の大きな特徴は、王道となる前哨戦・阪神JFとチューリップ賞がまったく同じ舞台で争われることにある。したがって、この2戦で連続して圧倒的なパフォーマンスを見せた”女王”の死角は、極めて小さくなって当然だ。

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